2013年5月10日金曜日

浜名湖周辺の異変


浜名湖(地図)周辺の異変については、先月下旬からテレビ朝日系の情報番組が何回か取り上げていますので、ご覧になった方も多いと思います。私は一部しか視聴していませんので、知人の取ったメモやネット上の情報などを使って整理しておきたいと思います:
  • 3月下旬、浜松市天竜区春野町杉(地図)の茶畑で亀裂見つかる。 4月23日、大規模地滑り(崩落)始まる。笠原順三氏(東京大学名誉教授):「地すべりは、赤石裂線の動きが引き起こしている」、「先月愛知県と静岡県の境界では深部低周波地震などが観測されている」(浜名湖から北に約40km)、「浜名湖周辺でスロースリップが始まった」。天竜川に重なる赤石裂線は、南海トラフとぶつかっている。
  • 天竜川(地図)で大量の湧水が起きている(堤防の隙間などから)。きれいな水が流れているにもかかわらず、川底のあちこちから気泡が立ち昇っている。
  • 浜松市の浜名湖でアユの大量死(?)。
  • 4月1日から6日にかけて、天竜川の支流で稚アユが大量死(1万2000匹)。死因は水質がアルカリ性に変化したこと、水中の二酸化炭素増加。「流域の工業用排水に異常はないが、川の水の水素イオン濃度が高くなる異変が起こっていた」(国土交通省)。「地下で断層運動が起きて水素が発生した可能性がないとは言えない」(笠原順三氏)。[水素イオン濃度が高くなると、酸性になるのでは?]
  • 浜松市の浜名湖でアサリ激減のため、戦後初めて潮干狩り中止。昨年の台風や赤潮の影響とも考えられるが、因果関係ははっきりしていない。
  • 4月、湖西市の海岸にコマッコウが打ち上げられる。コマッコウは深海に住み、打ち上げられることは大変稀で原因は分かっていない。

天竜川の支流で起きたアユの大量死については、以下を参照してください:

以下は、今年になってから浜名湖周辺で起きたクジラやイルカの漂着/座礁事例です:

スロースリップが常に大地震に結びつくというわけではありませんが、2011年3月の東北地方太平洋沖地震の前にはスロースリップが起きていました: