2010年3月3日水曜日

チリの惨状

チリ地震の被災地を撮影した写真集を紹介します。まず初めは、『ボストン・グローブ』紙の “The Big Picture” から:

同じく “The Big Picture” から:
#5 仮設の水槽から飲料水をボトルにつめる人たち。水の中に手が入っています。多数の人がこれをやったら、水が汚染されるのでは?

#9 携帯電話の充電屋。ハイチでも見かけました。

最後は、CNN のサイトから:
全部で 3ページあります。ページの切り替えは右上にある「<」と「>」のボタンで。

私が気になったのは「1ページ目の上から 6番目」の写真です。と言っても、写真が追加されることがあるので、ページやページ内の順番が変わるかも知れません。写真への直接のリンクは ここ をクリックしてください。写真に付けられたキャプションは “A local resident walks past debris from the earthquake in Talcahuano on Monday.” となっています。

写っているのは津波の被災地を歩く男性。ダブルのスーツにネクタイ。チェスト・ポケットには白のチーフ。帽子をかぶり、こうもり傘をもっています。オリンピックに出場する国母某というスノーボードの選手が、不快な髪型やスタイルで 80% の国民の顰蹙を買ったのとは真逆の印象です。

被災地でどんな格好をしようが本人の自由ですが、いろいろ想像してしまいます。謹厳実直な初老の元教師という印象を私は持ちました。ふだんから外出するときにはこの服装なのでしょうか。地震が起きたのは現地時間の午前 3時半すぎです。寝ているところを地震や津波に襲われて、パジャマ以外にはこのスーツ一式しか持ち出せなかったのでしょうか。それとも、地震か津波で犠牲になった知人の葬儀に参列するために、手元に残った最善の服を選んだということなのでしょうか。

過去の関連記事