各画像は、右下にある “HI-RES JPEG (Size: ××× kb)” の「×××」の部分をクリックすると拡大します。
私が期待していたほどには解像度が高くありません。それに粒子も荒れていてシャープさに欠けているように感じます。それでも解像度は1画素あたり 4.4m ですが。
写真に付けられている説明では、撮影日は 3月 7日となっています。フォボスに 50km まで接近した 3月 3日ではなく、107km まで接近した 3月 7日に撮影されたということです。調べてみると、3月 3日の最接近時には、MaRS(注1)と ASPERA(注2)という観測装置が使われ、高解像度の映像を捉えるための HRSC(注3)は使われなかったようです。残念。
それにしても、フォボスの表面に無数にある、なんらかの球体が転がったかのように見える「溝」の成因が気になります。これらの「溝」は、隕石が衝突してフォボス最大のクレーターができたときの衝撃によって形成されたとの説明があるのですが、納得できません。
注:
- Radio Science Experiment - sounding of the internal structure, atmosphere and environment
- Energetic Neutron Atoms Analyser - how the solar wind erodes the Martian atmosphere
- High Resolution Stereo Camera - high-resolution surface imaging
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