6月27日、JAXA の小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウ(Ryugu)に到着しました。「到着」といってもリュウグウに着陸したわけでも、周回軌道に入ったわけでもありません。リュウグウまで約20kmの距離を保って並進する状態になった、ということです:
- 小惑星探査機「はやぶさ2」の小惑星Ryugu到着について (写真、動画あり)
以下はアメリカの惑星協会(Planetary Society)のブログ記事ですが、小惑星の大きさを比較する画像が掲載されています:
1枚目の画像は、初代「はやぶさ」が訪れた小惑星イトカワと、今回「はやぶさ2」が到着したリュウグウを比較するものです。
2枚目の画像は、人類が送り出した探査機がこれまでに調べた小惑星と彗星の大きさが比較されています。NASAの探査機ドーン(Dawn)が現在も周回軌道上から観測を続けているケレス(セレス)は含まれていません。ケレスは小惑星ではなく、準惑星に格上げされたからと思われます。
2枚目の画像にはイトカワやリュウグウも入っているのですが、小さすぎてよく見えません。以下はオリジナルのサイズの画像へのリンクです。ファイルのサイズが非常に大きいので、表示されるまでに時間がかかるかも知れません:
画面の左半分を占める小惑星ルテティア(Lutetia)と右端に置かれている小惑星マティルド(マチルデ、Mathilde)の間にある小さな2つの「点」のうち、左側がリュウグウです。右側はNASAの小惑星探査機 OSIRIS-REx が目指している小惑星ベヌウ(ベンヌ、Bennu)ですが、現時点では画像がないので大きさに相当する円が描かれています。
イトカワはリュウグウの2つ上の小さな「点」です。
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