6月17日に発見された小惑星〝2018 MZ4〟が、その前日の6月16日から17日にかけて月と地球に接近していたことがわかりました。
この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 5~10m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2018 MZ4 | 5~10 | (月)6月16日 20:07 (地球)6月17日 03:55 |
0.20 0.54 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は、秒速9.8km(時速約3万5000km)と計算されています。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
関連記事