下の図は、過去10年間(2006年4月30日~2016年4月29日)に九州とその周辺で発生した地震(震源の深さ20kmまで)の震央を示したものです:
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別府湾付近から南西に向かって薩摩半島西方沖まで伸びる地震多発地帯の中で、島原半島・天草上島・天草下島・宇土半島のあたりだけは空白となっており、まったく地震が発生していません。地下の構造に何か特殊な違いがあるのでしょうか。空白域だからといっても必ず地震が起きるというわけではないのですが、気になります。
島原半島には雲仙・普賢岳があり、溶岩ドーム(約1億立方メートル)の崩壊が懸念されています。万一、大規模な崩落が発生すれば、「島原大変肥後迷惑」の再来になりかねません。「地震によって溶岩ドームが緩んでいる可能性があり、大雨による土石流に警戒が必要だ」(国土交通省雲仙復興事務所)、「(長崎)県内での震度4は、2005年6月3日に小浜町(現雲仙市)で記録して以来、11年ぶり」:
震央分布図の作成には地震活動解析システム(TSEIS)を使用しました。TSEISは気象庁により決定された地震カタログを使用しています。同システムについては以下を参照してください:
- 鶴岡 弘. WWWを用いた地震情報検索・解析システムの開発.情報処理学会研究報告;データベースシステム115-9, 情報学基礎 49-9, 65-70 (1998)
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