『朝日新聞』の記事です。「新潟焼山(地図)の火山活動が活発になり、噴火警戒レベルが現在の『1』(活火山であることに留意)から『2』(火口周辺規制)に上がる可能性が出てきた」:
『朝日新聞』は、5月26日に開かれた第1回新潟焼山火山防災協議会幹事会で、「(噴火警戒レベルが上がる可能性が出てきたと)気象庁の担当者が報告した」と伝え、記事のタイトルにも切迫感が漂いますが、他紙のニュアンスは若干異なります。『新潟日報』は「焼山の火山性地震は減少傾向にあるものの (中略) レベル2(火口周辺規制)に移行する可能性も視野に監視態勢を強化する方針」と伝え、記事のタイトルも穏やかです:
気象庁が5月27日に発表した「平成28年 No.22 週間火山概況 (5月20日~5月26日)」では、新潟焼山について次のように書いています:
5月1日に増加した振幅の小さな火山性地震は、次第に減少する傾向にありますが、低周波地震も時々発生しており、5月1日以前の状態には戻っていません。
2015年夏頃から山頂部東側斜面の噴煙がやや高く上がる傾向が認められ、12月下旬からは噴煙量も多くなっています。GNSSの観測では、2016年1月頃から新潟焼山を南北に挟む基線でわずかな伸びがみられています。
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