2010年9月8日水曜日

2つの小惑星が地球に接近

日本時間の 9月 8日から翌 9日の朝にかけて、2つの小惑星が相次いで月の軌道の内側に入り込み、地球に接近します:

最初に接近するのは 2010 RX30 と名付けられた小惑星で、8日の午後 6時 51分(日本時間)に地球から 24万 8000km(月と地球の距離の約 60%)のところを通過していきます。この天体の直径は 10~20m と推定されています。

続いて接近するのは 2010 RF12 と名付けられた小惑星で、9日の午前 6時 12分(日本時間)に地球まで 7万 9000km (月と地球の距離の約 20%)に接近します。この天体の直径は 6~14m と推定されています。

これらの天体はアメリカ・アリゾナ州にあるカタリナ掃天天文台で 9月 5日に発見されたものです。この程度の大きさの小惑星は地球に近づいてからでないと発見できないため、発見から地球最接近までが数日という短い時間になってしまいます。今回のように地球のそばを通過していくだけならよいのですが、万が一、地球の大気圏に突入する、あるいは地表/海面に衝突するということが判明しても、観測準備や避難の時間がほとんどないことになります。


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