この記事に最初に登場するのは、例のイランの聖職者 Hojatoleslam Kazem Sedighi 師。この人の発言については、このブログの 4月 26日付記事「ブーブクエイク (オッパイ地震)」でとりあげたので、そちらを参照していただくことにして、ここでは割愛します。
2番手はアメリカ・イーサリウス協会(Aetherius Society of America)のエグゼキュティブ・ディレクター、Brian Keneipp 師。この協会の説明を見ると、ヨガ、瞑想、進歩した地球外生命体とのチャネリング、UFO、スピリチュアル、などの言葉が並んでいるので、おおよそどんな団体であるのか察しがつきます。
この Keneipp 師の主張は次のようなものです:
最近続発している地震は、"cosmic vandalism"(宇宙的破壊行為)に対する報いである。この破壊行為とは、NASA が水を探すために月の南半球にあるクレーターを標的にして最近おこなった LCROSS ミッションである。
1959年以来、地球人類は多くのスペース・ジャンク(ロケットや探査機の残骸)を月面に衝突させ放置してきた。しかし、これらのほとんどは低角度で月面に衝突させたものだった。しかし、LCROSS は違う。LCROSS は月の表面に垂直に近い角度で突入した。それは、あたかも NASA が技術的に可能なもっとも激しい衝突を作り出そうとしたかのようだった。
その結果、われわれは地震という形でカルマの返報を受けているのだ。
「種をまいたら、自分で刈り取らねばならない」というのが、カルマの法則だ。ある文明が何か過ちを犯したならば、宇宙の法則が発動して、その文明に犯したことに対する代償を支払わせる。
月の大きさに比べれば、LCROSS はアメーバほどでしかない。しかし、LCROSS の小ささは言い訳にならない。なぜなら、人類はアメーバに比べて高いレベルの意識を持っているからだ。
高いレベルの意識には、それに応じた責任がともなう。われわれが犯した過ちは、月に向かって岩を投げつけたことと、月は生命のない岩だからそれに対して何をやってもかまわないと考えたことだ。それは、生命形態としての月に対する畏敬の念の欠如である。
続発する地震がどれくらいの期間続くのかはわからない。しかし、月がいつまでも LCROSS のことを根に持つことはない。高度な存在は、そのような「目には目を」という思考を超越しているからだ。
論理の飛躍がいくつもあります。トンデモのトンデモたる所以です。
LCROSS については、このブログの以下の記事を参照してください:
- 意外な結末? ―― LCROSS の月面突入 (09年10月10日)
- 期待はずれ? ―― LCROSS の月面突入 (続報) (09年10月11日)
- 月面に大量の氷 (09年11月14日)
(続く)
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