これまでの経緯
- ステージ 25 の前兆変動から 7月23日±と 7月27日± が示唆されていた。
- 7月21日に CH23 観測装置(八ヶ岳)に特異変動出現。直後から CH34 観測装置(八ヶ岳)に BT 変動(静穏時より基線幅が増大する変動)が出現。
- 7月27日から CH29 観測装置(八ヶ岳)に顕著な特異変動が出現、7月31日〜8月1日に非常に大きな変動を観測。
- CH29 の 7月27日の変動を極大と認識し、終息の可能性として 7月末地震発生の可能性を考えたが、CH29 の変動は継続し、さらに大きくなったので、この認識は誤りであった。
- ステージ 25 が示した地震発生時期に CH23 の極大、CH29 の初現が出現した可能性が考えられる。ステージ 26 に入ったと認識。
現状
- 現在、CH14 観測装置(八ヶ岳)に特異変動、CH34 観測装置に BT 変動、CH29 観測装置に特異変動が継続出現中。
CH29 の解釈
- 難解。仮に大きな変動の初現を 7月27.2日とし、現在までの最大変動 7月31.8日を極大とした場合、8月9日±3日が算出される。ただし確度は低い。
CH34 の解釈 (図1、図2 およびその下の説明参照)
- BT 変動が CH23 の極大直後から出現していることから「BT-2」と認識。
- BT-2 は出現に周期性が認められ、周期性のないピーク日に周期の6倍値または 9倍値を加算すると発生日が算出されるという経験則がある。過去の事例では、2週間程度 BT 変動が出現した場合にこの経験則が認められる。
- 今回はまだ 2週間継続していないので不確定。ただし 7月27日以降は 2日周期で出現している。
- 周期性のないピークは過去の事例では 1日だけの BT だが、今回は顕著な BT で周期性に合わない2日間の中心をとって計算を試みた。過去の事例とは異なるので、確度は低いが、仮にこの認識の場合は、図 1 説明のとおり 8月9日±3日の可能性が出る。
- 6倍値では 8月4日± となるが、本日まだ前兆変動が続いているので調和しない。
- 周期性なしを 7月21日、周期性を 2.5日とすると、9倍値で 8月12日± が算出される。
推定時期
- 上述のような状況で、最も早い場合の発生時期としては 8月9日± 〜12日± の可能性が考えやすい。
- ただし、8月12日± とした場合、CH29 の終息は 8月9日と推定されるので、8月9日までに地震発生がなく、8月10日以降も前兆変動が継続する場合は地震発生はさらに先になる。
BT 変動からの地震発生時刻の推定と修正
- BT 変動は日ごとの出現開始時刻または終息時刻が揃い、そのどちらかの時間帯と地震発生時刻が 1時間半程度以内で調和する経験則がある。
- 図3は No.1778 前兆群において 2012年に現れた BT 変動。09時または 18 時前後の可能性が見える。今回の CH34 では 05時または19時前後の可能性が見える。夕刻の方が両者(18時前後と 19時前後)の差が小さい。
- 地震発生推定時刻を午後6時30分±2時間(または 御前7時±3時間)に修正する。
推定時期 | 8月9日±3日 または 8月12日±3日に発生の可能性 ただし、8月10日以降も前兆変動が継続の場合は 9月以降 |
推定時刻 | 午後6時30分±2時間(または 午前7時±3時間) |
推定震央領域 | 長野県北部、群馬県、栃木県西部、福島県西部、新潟県南部など 浅間山、白根山などの火山近傍 「続報 No.305」所載の図4参照 |
推定規模 | M8.0 ± 0.3 M7 クラス複合の可能性も若干あり |
推定地震種 | 震源が浅い陸域地殻内地震 |
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