2021年4月10日土曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-232)

 
八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 3月31日17:00付けで更新情報を出しています:

今回の更新情報は(1)長期にわたって継続している前兆 No.1778 に対応する地震の新しい推定発生時期と、(2)浅間山の火山性群発地震の発生予測成功について書かれています。

▼ 前兆 No.1778
  • 3月中に 5つの観測装置の前兆変動が終息。

  • 全前兆変動の初現・極大・終息の関係を見直した結果、6月29日 ±3日に地震発生の可能性。11月25日前後の可能性も残る。

  • 6月末発生の可能性は、長期間継続していた八ヶ岳の CH32 観測装置上の櫛歯変動の終息や、高知観測点の K1 観測装置の特異前兆変動の終息とも整合的。さらに、複数の観測装置上に 2019年10月・11月から出現し一定期間後に終息した BT(基線幅増大)変動や特異を先行特異と見なす考えとも整合。

  • 6月末発生の場合、4月中旬から6月上旬にかけて、複数の前兆変動極大に対する終息が予測される見込み。それらを確認・検討して続報する。

推定時期最も早い場合、6月29日前後の可能性。今後の観測で修正。
推定時刻 午前9時30分±1時間30分 または 午後5時±3時間
推定震央領域 長野県北部、群馬県、栃木県西部、新潟県南部など
浅間山・白根山など火山近傍の可能性が高い
続報 No.296」所載の地図参照
推定規模 M7.8 ± 0.5
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震


▼ 浅間山の群発地震
  • 3月7日を極大として、八ヶ岳の複数の観測装置に櫛歯変動が出現。

  • 櫛歯変動とは、基線から数十秒ごとに突出する変動により、観測装置上の波形が櫛の歯状となる変動。浅い地殻内地震や火山活動・群発地震の前兆として出現する。

  • 影響を受ける電波を送出する放送局(複数)の位置から発生領域・火山を絞り込み(更新情報の図5参照)。さらに前兆が八ヶ岳だけで観測されたことから八ヶ岳に近い火山と推定。

  • 過去の事例から、3月21日 ±4日に火山性群発地震活動が始まると推定。

  • 3月11日に地震前兆検知公開実験参加者宛に上記予測を配信。

  • 3月20日から浅間山で火山性地震が増加。誤差なしで予測に成功。

浅間山の日別地震数(気象庁のウェブサイトより)