2021年7月24日土曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-236)

 
八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 7月23日17:00付けで更新情報を出しています。2008年7月から13年間継続している No. 1778 前兆群についての最新情報です。
 
「現在、2008年07月から実に13年継続しました No.1778 前兆群の前兆変動は全て消え、正常静穏基線を記録中です。従いまして、現在までの認識と推定が正しい場合は、07月29日 ±1(最大誤差: 07月28日 ±2)に対応地震発生の可能性が示唆されることになります」:
 
前兆変動の出現状況
  • 7月18.7日を中心に高知観測点の K1 観測装置に糸状特異(基線の振動がなくなり糸状になる変動)が出現、7月19.7日に同観測点 K6 観測装置に BF変動(基線のうねり変動)が出現、すぐに静穏化。
  • K6 は別地震の前兆変動である可能性も考えたが、30分間だけの BF 変動で、K1 と共に 6月15日極大に対する直前特異と見なすと 7月26日±3日発生を示す → 別地震の前兆変動ではなく、直前特異の可能性と認識。
 
静穏化の状況
  • 継続出現していた多くの前兆変動が、八ヶ岳南麓の CH21 観測装置を除き、7月22日午前を中心に静穏化。
  • CH21 は 7月22日夕刻に終息。
  • 多くの前兆変動の終息から丸一日以上経過時点で前兆変動再出現はない。CH21の最終前兆終息からも 19時間が経過したが再出現はない。

7月23日タ刻時点での状況と計算
  • 7月8.0日極大に対する終息が 7月23.0日であるとして計算すると、7月28日地震発生の可能性を得る。
  • 7月23日昼ごろ、一度静穏化していた多数の観測装置に弱い前兆変動が出現。その後は静穏基線持続。八ヶ岳南麓の CH02 と CH21 観測装置には、同日午後にも弱い変動が出現したが、現在は静穏基線。
  • 7月23日タ刻時点での状況から判断すると、7月8.0日極大に対する前兆変動終息は本日夕刻〜夜である可能性。その場合、対応地震の発生は 7月29日前後と計算される。
 
串田氏からのメッセージ
「この続報発表以降の観測で前兆変動が出現した場合は、再考し続報させていただきますが、現状地震発生の可能性が否定できませんので、念のため最大限の注意をお願い申し上げます。 前兆変動変化認識が間違っていた場合は、この推定は無効となります。8/01 までに対応地震が発生しない場合は前兆変動変化認識の間違いとなりますので、その後の観測データと合わせ再考させて頂きます。」
「当該地震前兆変動は 2008年07月から実に 13年も継続出現した観測歴上最長継続前兆変動です。影響局が多数あることから、初期は東北の可能性、途中近畿圏の可能性等も考えられましたが、その後、前兆変動検知領域円算出の係数修正等から、現在の推定領域が考えやすいこととなりました。仮に前兆変動影響局に誤認があった場合は、領域は大きく変わることになりますが、図2 領域が考え易い見解です。2008年の岩手宮城内陸地震の前兆が 3年3ヶ月で最長でした。今回の 13年継続は初めて体験する前兆変動で、左の推定内容が正しいかわかりません。間違っていた場合には平に陳謝致します。過去例と異なる前兆変動出現状況ですので、解析が非常に難しいです。現在の推定を大きく 変える必要のあるデータが観測された場合は続報予定です。」
 
推定時期7月29日±1日に発生の可能性(最大誤差 7月28日±2日)
7月24日以降、前兆再発/継続の場合は続報で修正
8月1日までに発生がない場合は再考予定
推定時刻 午前9時30分±1時間30分 または 午後5時±3時間
推定震央領域 長野県北部、群馬県、栃木県西部、福島県西部、新潟県南部など
続報 No.301」所載の図2参照
推定規模 M8.0 ± 0.3
M7 クラス複合の可能性も若干あり
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
地震で近傍火山活動に変化の可能性も若干あり