八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 7月25日12:30付けで更新情報を出しています。7月23日付の前更新情報のリリース後に微弱な前兆変動が出現したため、地震発生日がわずかに修正されました。
- 「長期前兆No.1778」 続報 No.302 (PDF形式)
前更新情報では
- 7月8日の前兆変動極大(最終極大と認識)に対する前兆変動終息が 7月23日夕刻から夜であるとの見込みにもとづいて、7月29日± に地震発生の可能性があると推定した。しかし ・・・
微弱な前兆変動の出現
- 7月24日夜から 7月25日の03時まで微弱な前兆変動が複数観測装置に出現。
- その後、完全終息となった。
現状
- 現時点で、八ヶ岳、秋田観測点、高知観測点の全30基の観測装置は全て静穏正常基線を記録中。前兆変動は認められない。
計算 1
- 7月8日極大を最終極大とみなし、7月25.2日を対応する終息時期として計算すると、地震発生時期として 7月31日± を得る。これは他の前兆変動関係から計算される推定発生時期と大きく異なる。
計算 2
- 高知観測点の K1 観測装置に 7月18.7日を中心に出現した特異(図1の波形参照)を直前特異ではなく単なる前兆変動の極大(最終局大)と見なすと(No.1778前兆群の第25ステージでは直前特異は観測されていない)、7月18.7日極大〜 7月25.2日終息の関係となる。
- この関係に経験則[極大〜地震発生]:[終息〜地震発生]= 3.9:1 を適用すると、地震発生日として 7月27日± を得る。これは他の前兆関係とも調和する。
推定日の修正
- 以上より、対応地震発生は 7月27日が最も考え易いので、前更新情報の推定日を修正する。最大誤差は 7月28日±3日。
火山活動について
「No.1778 前兆群では長い前兆変動出現期間中に火山近傍地震前兆変動が顕著に観測されました経緯があるため、火山近傍領域の可能性が示唆されています。しかし、ここ最近、現在も含め火山噴火前兆変動は観測されておりませんことから、火山近傍で発生となった場合でも近傍火山が噴火する可能性は考えにくいと思われます。左図3[注:続報 No.302の図3]の斜線域はあくまでも参考で、御岳周辺等の可能性も否定はできません。ご注意下さい。」
推定時期 | 7月27日に発生の可能性(最大誤差 7月28日±3日) 8月1日までに発生がない場合は再考予定 |
推定時刻 | 午前9時30分±1時間30分 または 午後5時±3時間 |
推定震央領域 | 長野県北部、群馬県、栃木県西部、福島県西部、新潟県南部など 浅間山、白根山などの火山近傍、御嶽山周辺も否定できず 「続報 No.302」所載の図3参照 |
推定規模 | M8.0 ± 0.3 M7 クラス複合の可能性も若干あり |
推定地震種 | 震源が浅い陸域地殻内地震 |
関連記事
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-227) (20年11月24日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-228) (20年12月26日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-229) (21年1月20日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-230) (21年3月22日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-231) (21年3月31日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-232) (21年4月10日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-233) (21年4月29日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-234) (21年6月17日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-235) (21年7月4日)
- 近畿圏中心領域大型地震 (続報-236) (21年7月24日)