2017年11月19日日曜日

小惑星 2017 UA52 が地球に接近・通過


小惑星〝2017 UA52〟が10月21日に月と地球に接近していたことが判明しました。理由はわかりませんが、接近から1ヵ月近く経ってからのデータベース記載となりました。

この小惑星は地球接近後の10月25日に発見されたもので、軌道計算の結果、発見前に地球に接近していたことが判明したものです。アポロ群に属し、直径は 6~12m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 UA526~12  (月)10月21日 04:27
(地球)10月21日 15:25
0.11
0.51
(1LD=地球から月までの平均距離) 

月への接近時刻には ±1:05、地球への接近時刻には ±1:01 の不確実さがあります。また、月への接近距離には 0.08~0.13LD の幅があります。

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速9.3km(時速約3万3000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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