『河北新報』の11月10日付の記事です。宮城県の三陸沿岸でマダコが異常なほど大漁となっているそうです。大漁の原因については、海水温の上昇やエサとなるカニが豊富なことなどが挙げられています。「こんなに捕れたのは初めてだ」、「約60年ぶりの大漁」:
「約60年ぶりの大漁」とありますが、約60年前といえば1957年前後。このころに三陸付近で大きな地震が起きていたかといえば、1956年9月・宮城県南部 M6.0、1960年3月・三陸沖 M7.2、1962年4月『宮城県北部地震』 M6.5 があります。また、北海道やその周辺で被害地震が多発していたようです ―― 1958年11月・エトロフ島付近 M8.1、1959年1月・『弟子屈地震』 M6.3+M6.1、1961年8月・釧路沖 M7.2、1962年4月・十勝沖 M7.1 など。
なお、日本の地震によるものではありませんが、三陸沿岸は1960年5月に『チリ地震津波』に襲われています。
このブログで過去に扱ったタコ関連の記事は以下のとおりです:
- タコの大量死 ― ポルトガル (10年1月7日)
- 海底のタコ壺に大量の砂 ― 鹿児島湾 (13年5月11日)
- タコが大漁 ― 神奈川県川崎市 (14年8月4日)
2014年8月の「タコが大漁 ― 神奈川県川崎市」について、関連づけられるような大きな地震は発生していません。しいて挙げれば、翌年5月に小笠原諸島西方沖で M8.1(最大震度5強)、9月に東京湾で M5.2(最大震度5弱)などです。記事には、阪神淡路大震災前のタコの異変が記載してありますのでご覧ください。
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