2024年6月10日月曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-298)

 
八ヶ岳南麓天文台(地図)の串田氏が「No.1778 長期継続大型地震前兆」について 6月9日15:00 付けで「続報 No.365」(PDF形式)を出しています。
 
6月1日から顕著になった火山噴火型前兆変動などにもとづいて、地震発生推定日を「7月9日 ±3日の可能性」に更新しています。
  • 5月23日から CH26 観測装置(八ヶ岳)、A1 観測装置および A6 観測装置(秋田観測点)に火山噴火型前兆変動が出現(既報)。6月1日から顕著になり継続出現。変動全体の中心である 6月4.7日を極大と認識。微弱な変動が 5月17日から現れているので、5月17日を初現、6月4.7日を極大として、経験則[初現〜地震発生]:[極大〜地震発生]= 20:13 を適用すると、7月9日±3日 が算出される。形態は火山噴火型だが、火山近傍での地震を示す変動の可能性がある。

  • 6月4.7日極大の火山噴火型前兆変動は八ヶ岳に強く、高知観測点にやや強く、秋田観測点に弱く出現 → 八ヶ岳に近く西側火山の可能性。現在、八ヶ岳の北側の浅間山と西側の焼岳で火山活動が活発化。関連がある可能性。

  • 2016年熊本地震との比較 —— 「熊本地震は、BF変動も多数観測され、櫛歯変動(群発地震の可能性前兆変動)、火山近傍地震前兆変動と多種の前兆変動が観測されました。極大は火山近傍地震前兆変動でした。(中略)今回の No1778 では火山近傍地震前兆や櫛歯前兆変動も観測されていますが、噴火型前兆変動で極大が観測されている点が特徴的で、これが熊本地震との相違点です。噴火型ではありますが、通常の地震前兆変動の比率が適用される等、過去例にない変動です。過去例にないため不明です。単に火山近傍に震源がある可能性を示すだけなのか、地震に伴い震源近くの火山が噴火活動に至る可能性も示しているのか断定は困難です」

  • CH20 観測装置(八ヶ岳)と A5 観測装置(秋田観測点)の特異変動は先行特異の可能性があり、これらに先行特異型についての経験則[初現~極大]:[極大~発生]= 1:1 を適用すると、それぞれ 7月8日±5日、7月9日±5日を得る。ただし、先行特異からの推定は誤差が大きい。

[注 BF変動、櫛歯変動、特異変動などの地震前兆変動の種類については、「地震・火山の予報」解説資料(2023-B 改定途中版、PDF形式) の 「Chap.3地震前兆変動の種類」(8〜10ページ)に説明があります。噴火型前兆については、同文献の「Chap.9 火山噴火型前兆変動」(24〜25ページ)と「Chap.10  火山近傍地震前兆変動」(26〜27ページ)に説明があります。


推定日7月9日 ±3日 の可能性で検討中
前兆終息を確認して発生日を計算する予定
推定時間帯 09:00 ±2時間 または 18:00 ±3時間
推定震央領域 続報 No.365」所載の図4参照(太線領域内=大枠推定域; 斜線領域=可能性が考えやすい推定領域; 震源域が火山近傍である可能性高い)
推定規模 M8.0 ± 0.3(噴火型前兆変動が観測されているため震源に近い火山の噴火の可能性も否定困難だが、過去例と異なるため、噴火に至らない可能性もあり)
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震
 
 
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
 
 
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