2月24日午前10時05分ごろ(日本時間同日午後7時05分ごろ)、アイスランド南西部のレイキャネス半島で M5.7、震源の深さ 10km の地震(震央地図)が発生しました(EMSC 欧州地中海地震学センターの発表では M5.6、深さ 10km)。横ずれ断層タイプの地震で、震央は同国の首都レイキャビクの南西約 40km の地点です。
建物やインフラストラクチャーに大きな被害は出ていませんが、非常に発生頻度の高い群発地震が継続しています。以下は、アイスランド気象庁(Icelandic Meteorological Office)が 2月27日10時47分付で発表した情報の抜粋です:
2月24日午前10時、レイキャネス半島で M5.7 の地震が発生、約 30分後には M5.0 の地震が発生し激しい群発地震が始まりました。 地震は、アイスランドの南西部や、北西部ではイーサフィヨルズルに至るまでの広範囲で感じられました。 M4 以上の地震が約 20回記録されており、M3 では 100回を超えています。 地震発生率は 2月25日に減少しましたが、26日の正午以降、再び増加し始め、M4を超える地震がいくつか記録されました。 2月26日の最大の地震は 22:38 の M4,9 で、南西部の広範囲で感じられました。
今回のような激しい群発地震は過去に例がないわけではありません。例えば、1933年6月10日には Fagradalsfjall で 5つの地震(M4.9〜M5.9)が記録されています。
群発地震は現在も続いており、2月23日以降、SIL システムはこの地域で 6000 を超える地震を検出しています。
マグマの地表近くへの上昇を示す兆候は観測されていないものの、レイキャネス半島にある世界最大の露天風呂ブルーラグーン近くの Svartsengi(地図)では、2月25日に異常な量の火山性水素ガスが検出されたとのことです。原因はわかっていません:
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