ヨーロッパから伝えられる地震のニュースといえば、イタリアとギリシャからのものが圧倒的に多いのですが、今回はフランスからです。現地時間9月28日午前3時43分ごろ(日本時間同日10時43分ごろ)、フランス北西部のブルターニュ地方(地図)で M3.9、深さ2km の有感地震が発生しました:
以下は、地震が起きたときの様子と、なぜブルターニュ地方では地震が多いのかを取材した記事です:
記事の中では、European-Mediterranean Seismological Centre(EMSC)のトップが取材に対して答えています:
- ブルターニュ地方はフランスの中でも地震活動が活発な地域の一つである。
- アフリカ・プレートの北上によって押されていることが、フランスで起きるすべての地震の原因である。
- アフリカ・プレートの「押し」が、ブルターニュ地方やフランスの他の地方(アルプス山脈、ピレネー山脈、マッシフサントラル山地、ライン地溝帯)の古い断層を再活性化している。
- 過去50年間で見ると、ブルターニュ地方ではフランスの他の地域に比べて特に多くの地震が発生している。
- ブルターニュ地方では、歴史上、非常に大きな地震が起きたという記録はないが、これからも起きないとは言えない。
- ブルターニュ地方で巨大地震が発生する可能性を排除することはできないが、いつそれが起きるかについては誰にもわからない。
余談ですが、イギリスを意味する「ブリテン」とフランスの「ブルターニュ」には歴史的なつながりがあります。調べてみると面白いでしょう。
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