南鳥島(地図)沖の超高濃度レアアース泥が、地球規模の寒冷化が起きた約3,450万年前に生成されたことを突き止めた、とのこと。
寒冷化 → 海洋大循環が強まる → 深海底を流れる底層流が巨大な海山にぶつかり湧昇流が生じる → 大量の栄養塩が海洋表層にもたらされる → 海山周辺で魚類が急激に増えた → 魚の骨が大量に海底に堆積 → 魚の骨がレアアースを濃集、という流れで超高濃度レアアース泥ができたという説明です。なんだか「風が吹けば桶屋が儲かる」のような・・・
「南鳥島を含む現在の北西太平洋から中央太平洋にかけては、大きな海山が多数存在するため、これらの海山の周辺を探査することで新たな超高濃度レアアース泥が発見できると期待されます」:
- 南鳥島沖の「超高濃度レアアース泥」は地球寒冷化で生まれた
- 南鳥島沖の「超高濃度レアアース泥」は地球寒冷化で生まれた (図、写真あり、PDF形式)
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