2020年1月31日金曜日

鳥たちは予知していた? トルコの地震


1月25日付「トルコ東部の地震とアナトリア・ブロック」の補足です。

以下は、地震発生当日(現地時間1月24日)に撮影された YouTube 動画です。注釈に "IST" とあるので、撮影場所はイスタンブール(地図)、海の見える方向と太陽の位置から、朝ではなく夕方ではないでしょうか。同日20時55分(日本時間25日02時55分)ごろ、トルコ東部で M6.7 の被害地震が発生しました。

「こういう光景は見なかったので撮影し始めました」:

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2020年1月30日木曜日

"Visor up this time" 宇宙で自撮り


宇宙で撮った女性宇宙飛行士の写真は、無重力のために顔がむくんでいたり、髪がばらばらに広がっていたりして、フォトジェニックでないものが多いですが、この左側の写真(拡大)は珍しく可愛く撮れています。フェイス・プレートに映った青い地球が船外活動中であることを如実に物語っています:


イナの大群が川を遡る — 三重県鳥羽市


1月23日ごろから、三重県鳥羽市船津町(地図)の寺谷川を、体長15~20cmのイナ(ボラの幼魚)の大群が遡上。幅3~5mの川を15mにわたってびっしりと埋め尽くしているとのことです。

「23日ごろから見かけるようになった。群れの黒い背が流線型のように動き、壮観そのもの。地元で見るのは初めて」(地元住民):

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真冬にヘビ出現 — 福井県越前市


福井県越前市(地図)内の民家の石垣に、11月中旬ごろからアオダイショウとみられるヘビが毎日のように現れています。

「霜が降りるような寒い日は出てこないが、それ以外はほぼ毎日。こんなことは初めて」(住民)、「暖冬で冬眠から目覚めたのだろう」(福井市自然史博物館):

今冬、ヘビが目撃された事例は以下のとおりです。いずれのケースも暖冬が原因とされていますが、場所が日本海側に偏っている点が気になります。気温が原因であれば、太平洋側でももっと目撃されてもよいのではないでしょうか:

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2020年1月29日水曜日

カリブ海で M7.7 (続報)


1月29日午前4時10分(日本時間)ごろにカリブ海で発生した M7.7 の揺れは日本列島にも伝わって来たようです。防災科学技術研究所の「100トレース連続波形画像」で見ると、4時30分ごろに日本列島の全域が微かに揺れたことがわかります:

100波形の中央部が縦に帯状に薄黒く見えているのが、カリブ海から伝搬してきた揺れだと思われます。北の方(上の方の波形)が少し早く揺れ始めているのは、地震波が大圏コース(大円コース)を通って北東の方向から日本列島に到達したためでしょう(震源から北海道東部までは約1万1700km、鹿児島までは約1万3600km)。

5時台になってもほとんどの観測点に周期の長い揺れが記録されているのは、後続波や表面波でしょうか:

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カリブ海で M7.7


日本時間1月29日午前4時10分ごろ、カリブ海で M7.7、震源の深さ10kmの地震が発生しました(日本の気象庁の発表では M7.3)。震央はキューバの南、ジャマイカの北西の海域で、Gonâve マイクロプレート地図)と北アメリカ・プレートの境界をなすオリエンテ断層帯で起きた左横ずれ運動の結果とみられています。

USGS(米国地質調査所)の資料によると、震源付近では北アメリカ・プレートがカリブ海のプレートに対して年間約 19mm の速度で西南西に移動、今回の地震のスリップ面は主として震源の西側に広がっており、その大きさは約 200×20km、とのことです。


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Large boulder the size of a small boulder is ...




2020年1月28日火曜日

Wuhan Coronavirus (2019-nCoV) 情報


世界屈指の医学部を有するジョンズ・ホプキンズ大学の The Center for Systems Science and Engineering (CSSE) が公開している武漢新型コロナウィルスの拡散状況です。新しい情報が発表されるたびに、ほぼリアルタイムで更新されています:

Google Map と同様に拡大・縮小、移動などの操作ができます。感染者数を表す赤丸の中心部をクリックするとより詳しい情報がポップアップします。

レイキャネス半島で噴火の兆候 — アイスランド


アイスランド南西部のレイキャネス半島にある Thorbjorn山(地図)の西麓で、1月21日からマグマの上昇によるとみられる急速な隆起(1日あたり3〜4mm)が観測されています。アイスランド気象庁は「state of uncertainty」を宣言し、さらに航空用カラーコード(aviation colour code)を「黄色」に上昇させました:

この地域で最後に火山噴火が起きたのは西暦 1210〜1240年。 Thorbjorn山の北約2kmには有名な温泉観光地・ブルーラグーンがあります。


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2020年1月27日月曜日

空が真っ二つ — 福井県


1月26日午前、福井県(地図)の各地で「雲が直線的に現れ、上空が真っ二つに割れたような不思議な光景」が目撃・撮影されました。「前線付近にできた高積雲が移動したことで起こった」、「きれいに一直線になって動くのは珍しい」(福井地方気象台):

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2020年1月26日日曜日

ベテルギウスの方向から重力波バースト (続報)


1月14日にベテルギウスの方向で観測された重力波バーストについて、もう少し詳しい記事がありましたので紹介します:

以下は記事の概略です:
  • 重力波バーストを捉えたのは、LIGO(Laser Interferometer Gravitational-Wave Observatory:レーザー干渉計重力波天文台)と Virgo干渉計。

  • 重力波バーストの継続時間は14ミリ秒。

  • 中性子星などの巨大な質量の物体が衝突する際に発生する重力波は継続時間が長い。2つの軌道を回る物体が互いに近づくにつれて周波数が時間とともに変化する一連の波として観測される。したがって、今回のバーストには該当しない。

  • 短時間の重力波バーストは、超新星爆発などの一時的な出来事に起因する。

  • 一部の天文学者は、最近異常に暗くなり超新星爆発を起こすかも知れないと指摘されているベテルギウスからの信号である可能性があると見なしている。しかし、ベテルギウスはまだ存在している。銀河系内での超新星爆発の頻度は100年に1回程度であるため、別の星の超新星爆発である可能性も低い。

  • 今回観測されたバーストは、大規模な星の崩壊から出たとするには短時間すぎる。しかし、星の爆発を重力波で実際に観測した事例がないので、 本当のところはわからない。

  • 超新星爆発に伴って放出されるニュートリノは観測されていない。

  • 別の可能性としては、中間質量のブラックホールの融合。中性子星の融合の場合は重力波は30秒前後観測されるが、ブラックホールの場合は数秒程度。

  •  LIGOは観測した重力波の詳細をまだ公表していない。

  • 今回観測されたバーストは検出器のノイズにすぎない可能性もある。しかし、世界の3ヶ所(ワシントン州、ルイジアナ州、イタリア)に設置されたLIGOの検出器のすべてで観測されているので、ノイズである可能性は低い。

  • 他の可能性としては、超新星がニュートリノを生成せずに崩壊して直接ブラックホールになった可能性があるが、憶測の域を出ない。

  • 現在、天文学者は重力波バーストの発生した領域に望遠鏡を向けて、発生源を特定しようとしている。

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小惑星 2020 BJ7 が地球と月に接近


(1月28日、最新の予報にもとづき接近日時などを修正しました。)

1月28日、小惑星〝2020 BJ7〟が地球と月に接近します。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 7~15m 6〜13m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは1月24日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 BJ77~15
6〜13
(地球)1月28日 16:58
(地球)1月28日 16:59
 (月)1月28日 21:25
 (月)1月28日 21:26
1.24

1.06
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星の接近時の地球との相対速度は非常に速く、秒速20.2km(時速約7万3000km)と予報されています。

地球と月への接近時刻は、現時点で両者とも ±49分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2020年1月25日土曜日

トルコ東部の地震とアナトリア・ブロック


1月24日夜(日本時間25日午前2時55分)にトルコ東部で発生した M6.7、深さ10kmの地震(震央地図)では、現時点の報道で死者20人以上、負傷者1000人以上が出ているもようです。

USGS(米国地質調査所)の資料によれば、アラビア・プレートとユーラシア・プレートに属するアナトリア・ブロック(アナトリア・プレート地図)の境界またはその近傍で発生した横ずれ断層運動が原因とのことです。

以下は、上記資料に載っている解説の概略です:
  • 発震機構解()は、走向が西南西で垂直に近い断層面での左横ずれ、または走向が北北西で垂直に近い断層面での右横ずれのいずれかの断層運動によって発生したことを示している。左横ずれ断層面の滑りは、地域の断層や局所的なプレート境界の向きと一致する。

  • 震源付近では、アラビア・プレートがユーラシア・プレートに対して北北西に年間21mmの速さで動いている。

  • アナトリア・ブロックはアラビア・プレートとユーラシア・プレートに対しておおよそ西向きに移動しており、トルコ北部の北アナトリア断層に沿ってアナトリアとユーラシアの間で右横ずれの動きを、トルコ南東部の東アナトリア断層に沿ってアナトリアとアラビアの間で左横ずれの動きを作り出している。

  • 今回の地震は、東アナトリア断層かその近傍で発生した。

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専門家が耳打ちした大地震「五輪までに必ず来る」


作曲家・三枝成彰氏のコラム記事です。陰謀論めいたことを仄めかしています。

「知り合いの地震研究者は(中略)『五輪までには必ず来ると思って備えてください』と警告している。専門家からすれば楽観視できるような状況ではないのだろう」、「NHKは総務省の外郭団体であり(中略)そこが地震に関する番組を4日間ぶっ通しで放送した裏には、政府の指示があったのではないか(中略)政府の意向が働いた可能性は大いにあると思う」:

NHKの報道によると「ことしの4月から6月にイギリスを訪問される方向で調整している」とのこと。五輪の前です。陰謀論的には大地震からの逃避行 ?:

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小惑星 2020 BH6 が地球と月に接近


1月25日、小惑星〝2020 BH6〟が地球と月に接近します。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 5~10m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは1月24日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 BH65~10 (地球)1月25日 14:11
 (月)1月25日 22:14
0.18
0.71
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星の接近時の地球との相対速度は秒速10.2km(時速約3万7000km)と予報されています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2020年1月24日金曜日

ベテルギウスが異常減光 (続報-10)


ベテルギウスはさらに暗くなり、1.5等級を割り込みました:

ベテルギウスはもともと変光星で、3つの変光周期(420日、5〜6年、100〜180日)が重なり合っているとされています。今回の異常な減光はたまたま3つの周期の暗い時期が重なったためとの説がありましたが、上掲の記事によると、今回の減光はそれでは説明できない、とのことです。


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「地震予知」に異議あり!


TBSのラジオ番組でのロバート・ゲラー氏(東京大学名誉教授、地震学)の発言をまとめた記事です。

ゲラー氏による「地震予知」と「地震予測」の区別 —— 前者の例は「3日以内にマグニチュード8の地震が東海地方で起きる」、後者の例は地震調査委員会が行っているような確率論的な予測。ゲラー氏はどちらに対しても批判的です。

 「地震の『前兆現象』として科学的に認められたものはいまのところありません。つまり短期的な予知はできない」、「本当は多くの地震学者は予知はできないと分かっている。マイクやカメラがないところではみんなそう言っている(笑)。でも、予知はできないと言うと研究予算がもらえない。だから、予知はできないとは言えない」:

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イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-79)


米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、1月23日18時25分(日本時間24日10時25分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年2回目の噴出です(これまで最多だった昨年の噴出記録はこちらを参照してください)。

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月9日 14
2 1月23日 14


以下は、最寄りの地震計の記録です:

昨年(2019年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は48回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした。


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2020年1月23日木曜日

地獄が移動、駐車場が陥没 — 長崎県雲仙市


長崎県雲仙市の観光名所「雲仙地獄」(地図)で地熱活動の活発な場所が移動し、隣接する駐車場の舗装面が高温になり陥没が相次いで発生。駐車場は昨年10月に閉鎖されたとのことです。

「雲仙の地獄は地下のマグマの活動に伴い数千年をかけ、約300メートル西の湿原・原生沼から現在地に移動している」、「別の場所に噴き出していた熱水や噴気の通り道が何らかの原因で詰まり、出やすい場所に移ったと考えられる」(九州大地震火山観測研究センター):

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真冬にヘビ出現 — 兵庫県丹波市


1月20日朝、兵庫県丹波市柏原町(地図)の山中でヘビがはっているのが目撃・撮影されました。ヤマカガシとみられ、体長約 0.7m。

「変温動物のヘビは、冬季でも暖かい日には冬眠から目覚め、姿を見せることがある」「今年は暖かく、雪もないので、見かける頻度は多いはず。カエルを見たという話も聞いている」(日本爬虫両棲類学会会員):

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2020年1月22日水曜日

テネシー州で M2.8 と M3.8


1月19日から20日にかけて、米国テネシー州で M2.8 と M3.8(震央地図)の地震が発生しました:

震源はアパラチア山脈の北側で、注目すべきはその深さ 34.8km です。この深さは、プレート境界付近で発生する地震では珍しくありませんが、北米大陸内部で発生する地震としては異例です。

以下は、この地震についての USGS(米国地質調査所)の説明のまとめです:
  • 2つの地震は東テネシー地震帯(ETSZ:East Tennessee Seismic Zone)で発生した。ETSZは、アパラチア山脈南部に並行して約250kmにわたって延びている。

  • 2つの地震は地表の山脈のはるかに下で発生し、10億年以上前に活動していた大きなトランスフォーム断層(サンアンドレアス断層のような)に関連している可能性がある。

  • これらの地震が発生した原因は不明である。地殻内での浮力の増加や地表の浸食の増加(による隆起)が示唆されている。 

  • ETSZは合衆国東部では2番目に地震活動が活発な地域で、年間約70から100件の地震が記録されている(もっとも活発なのはニューマドリッド地域である)。 

  • ETSZはプレート内地震帯である。

定置網にダイオウイカ — 京都府伊根町


1月20日、京都府伊根町(地図)沖の定置網にダイオウイカが掛かり、まもなく死にました。全長約4.8m:

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定置網にクジラ2頭迷い込む — 静岡県伊東市


1月20日朝、伊東市富戸の富戸港(地図)の沖に設けられた定置網に、2頭のクジラが迷い込んでいるのが見つかりました。体長は約20mと10mで、ザトウクジラとみられています。午後2時ごろに網の外に出たとのことです。

「同港の定置網には2015年12月にザトウクジラが迷い込んだことがある。18年12月には近くの川奈港の定置網にもミンククジラ2頭が入った」、「今月上旬には数十頭のスジイルカの群れが近海で見つかったほか、バンドウイルカも数頭確認されるなど鯨類の目撃が相次いでいる」:

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十勝岳で火山性地震増加、傾斜変動を伴う火山性微動が発生 — 北海道


1月20日、十勝岳(地図)で一時的に火山性地震が増加し、傾斜変動を伴う火山性微動が発生したとのことです。

「20日11時30分頃から振幅の小さな火山性地震が一時的に増加し、13時までに56回(速報値)を観測しました」、「12時43分から継続時間約4分40秒の振幅のやや大きな火山性微動が観測されました」、「火山性微動や火山性地震は62-2火口付近の浅い所で発生したと考えられます」、「62-2火口近傍に設置した傾斜計では、20日10時頃から62-2火口方向が上がる傾斜変動が観測され、その後、12時49分頃から62-2火口方向が下がる動きに転じました」:

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2020年1月20日月曜日

リュウグウノツカイ漂着 — 福井県高浜町


1月14日、福井県高浜町(地図)の海岸にリュウグウノツカイが漂着しているのが見つかりました。全長2.88mで、すでに死んでいました。尾びれの欠損がなければ、全長3mを越えていたと見られています。「(福井)県内では毎年1、2匹が網にかかったり海岸に流れ着いたりする程度。しかし、昨年夏には同館(越前松島水族館)に6匹が持ち込まれた」:

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小惑星 2020 BB が地球と月に接近


1月22日、小惑星〝2020 BB〟が地球と月に接近します。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 5~11m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは1月18日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 BB5~11 (地球)1月22日 02:49
 (月)1月22日 14:52
2.00
2.32
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星の接近時の地球との相対速度は非常に遅く、秒速3.7km(時速約1万3000km)と予報されています。

地球と月への接近時刻には、現時点でそれぞれ ±1分、±2分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2020年1月19日日曜日

きりん座


今夜から始まるNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」にちなんで「きりん座」について。わりと面積の大きい星座なのですが知名度が低いので、「そんな星座あるの?」とか「南半球の星座じゃないの?」と思われる方も多いのではないでしょうか。

きりん座は、おおぐま座とカシオペア座の間、ぎょしゃ座の1等星・カペラと北極星の間にあります(星図)。北極星に近いので1年中見えていますが、特に冬場に高度が高くなるので冬の星座とされています。

ドラマの方は想像上の動物である麒麟ですが、きりん座は実在する動物のキリン(Giraffa camelopardalis)を象っています。とは言うもの、きりん座には明るい星がないので首の長いキリンの姿を想像することは困難です:

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ウミヘビが川を遡る — 鹿児島県奄美市


1月13日、奄美市名瀬の繁華街・屋仁川(地図)を流れる川で、クロガシラウミヘビが泳いでいるのが見つかりました。全長約1.4m。「河口からさかのぼってきたとみられる」:

最近、奄美大島北東沖やトカラ列島近海、沖縄本島近海を震源とする有感地震が多いという印象ですが、その影響でしょうか。

 奄美大島の北端部には屋仁川(地図)という川が流れており、奄美市に属していますが、記事には「繁華街」とあることから別の川であると判断しました。

ウミヘビについては、以下のような出来事がありました:

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近畿圏中心領域大型地震 (続報-221)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 1月17日17:00付で更新情報を出しています:

以下は今回の更新情報のまとめです:
前回の更新情報では、1月7日前後に前兆が終息することを条件として、1月25日± を地震発生日と予測した。しかし、前兆変動の終息変化が現れなかった → 前兆関係の認識が誤っていた。

前兆の出現状況を再考した。

〈前兆関係1〉1月9日に複数の観測装置で前兆が終息、その後の再出現なし。これを昨年7月16.5日の極大と対応させ、経験則[極大〜地震発生]:[終息〜地震発生]= 3.9:1 を適用すると 3月10日± を得る。

〈前兆関係2〉CH29 観測装置(八ヶ岳)に9月14日に現れた変動を前兆初現、11月16日を極大として経験則[初現〜地震発生]:[極大〜地震発生]= 20:13 を適用すると 3月12日± を得る。

前兆変動が継続している現状からも、3月12日±3日が考えやすい。

11月16日が最終極大であれば、2月11日±2日に現在継続中の前兆の終息が観測されるはず。

「これ程前兆期間が長く、複雑な前兆形態は初めてで、最も早い場合の発生時期を検討していますが、都度推定される時期以前は少なくとも安全であるとご認識ください」

前回の更新情報で、串田氏は1月7日前後に前兆が終息することを条件として、1月25日± を地震発生日と予測していました。今回の更新情報では1月9日に複数の観測装置で前兆が終息したと述べています。「1月7日前後」と「1月9日」。誤差の範囲内であるとすれば、1月25日前後の地震発生の可能性が残っているとは考えられないでしょうか。


推定時期前兆終息を確認後に確定 (最も早い場合、3月12日±3日 の可能性あり、2月11日± に前兆終息が観測されることが条件)
推定時刻 午前9時30分±1時間30分 または 午後5時±3時間
推定震央領域 長野県北部、群馬県、栃木県西部など
続報 No.284」所載の地図参照、斜線部分が推定領域
推定規模 M7.8 ± 0.5
推定地震種 震源が浅い陸域地殻内地震、火山近傍の可能性が高い


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2020年1月18日土曜日

ベテルギウスの方向から重力波バースト


1月14日、ベテルギウスの方向から到来した重力波バーストが観測されました。波源は2つあって、その間にベテルギウスがあります。重力波や超新星の専門家は、ベテルギウスとの関係について懐疑的です:


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なぜ「チバン」や「チビアン」ではなく「チバニアン」なのか


1月17日、千葉県市原市の地層「千葉セクション」を「国際境界模式層断面とポイント(GSSP)」とし、約77万4千年前~約12万9千年前の地質時代の名称を「チバニアン」とすることが、IUGS(国際地質科学連合)によって承認されました:

なぜ「チバニアン」なのか、なぜ「Chiba」と接尾辞の「an(ian)」の間に「n」が入るのでしょうか。以前から気になっていたのですが、IUGSへの申請チームの一員である菅沼悠介氏(国立極地研究所・地圏研究グループ 准教授)が命名の過程を説明している資料を見つけましたので紹介します。命名ルールに一番忠実な「Chibian」や、「Chibaan」、「Chiban」が選ばれなかった理由がわかります:

2020年1月17日金曜日

落ちない岩


受験シーズンということで落ちない岩の写真をいくつか。個人的にはこれが気に入っています:

真冬にヘビ出現 — 新潟県新潟市


1月11日午前、新潟県新潟市西蒲区岩室地区(地図)で、この時期には冬眠しているはずのシマヘビが見つかりました。体長約30cm。夕方には姿を消したとのこと。12日と15日の正午ごろにも同じ場所に姿を現しています。「ヘビは4月後半にたまに見ることはあるが、1月は初めて」(発見者):

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定置網にチョウザメ — 岩手県久慈市


1月12日、岩手県久慈市(地図)沖の定置網にチョウザメが入り、捕獲されました。ダウリアチョウザメとみられ、体長約1.5m。ダウリアチョウザメは、産卵期にロシアのアムール川に遡上する種で、岩手県や青森県での捕獲は珍しいとのこと。「水温や海流の関係で迷い込んでしまったのだろう」(もぐらんぴあ水族館):

チョウザメは淡水魚だと思い込んでいましたが、Wikipedia の記述によると「生涯を河川で送る淡水性の種類と、産卵時のみ遡上する遡河性の種類がある」のだそうです。また、「骨格の大半は軟骨で構成されている」ものの軟骨魚類のサメの仲間ではなく、硬骨魚類に属しているとのことです。


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南海トラフ: スロースリップを沖合の海底で初確認 (補足)


1月16日付「南海トラフ: スロースリップを沖合の海底で初確認」の補足です。

 一般の報道では、以下の図があまり掲載されていませんでした。今回の研究で示された海底の地殻変動のベクトルです。概ね南向きに 5〜8cm の移動(変位)が観測されています:

Credit: 東京大学生産技術研究所 Institute of Industrial Science, the University of Tokyo

海底にはGNSS(GPS)の電波が届かないので、GNSS-音響測距結合方式を使って海底の移動を観測したとのこと。同方式は「海上の船舶の精密位置を決定するGNSS測位と、船舶と海底のトランスポンダー(音波送受装置、海底局)との距離を測定する音響測距を組み合わせることで、海底のトランスポンダーの位置を精密に決定する手法」です。

(図および GNSS-音響測距結合方式の説明部分は、東京大学生産技術研究所のウェブサイトより引用しました。)


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2020年1月16日木曜日

岩石を噴出する小惑星


昨年の春、NASAの小惑星探査機 OSIRIS-REx が訪れている小惑星 ベヌウ(ベンヌ)で、岩石が宇宙空間に吹き出しているのが見つかったと伝えられたときにはたいへん驚きました。原因をいろいろ考えて、トーマス・ゴールドの地球深層ガス説(星間物質には炭化水素が大量に含まれており、地球の石油や天然ガスの起源となったと言う説)なども頭をよぎったのですが、NASAの科学者は3つの可能性に絞り込んでいるようです:

3つの可能性とは、(1)隕石の衝突による衝撃、(2)4.3時間の自転周期で激しく上下する温度変化によって岩石が破砕(thermal stress fracturing)、(3)岩石の割れ目や多孔質の岩石に含まれる水分が加熱によって圧力を生じ飛散、です。これらの説明は、これまで複数回観測された噴出現象のうち、最大規模の3回がいずれもベヌウの午後遅くにあたる地域で発生していることに基づいています(上記記事の動画参照)。

(1)や(2)の場合、他の小惑星でももっと噴出が観測されても良さそうですが、日本の「はやぶさ」や「はやぶさ2」が調べた小惑星では同様の現象が見つかっていません。(3)の場合は、水分がある小惑星に特有の現象ということで説明がつきそうです。


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温泉マーク


NASA は、Emoji の温泉マーク「♨」を温室効果ガスのシンボルとして使っているようです:


南海トラフ: スロースリップを沖合の海底で初確認


南海トラフのスロースリップについては、これまで東海から四国の主に陸側の地下深くで繰り返し発生していることが確認されていますが、今回確認されたのは、豊後水道沖や紀伊水道沖など合わせて7ヶ所で、いずれも陸地から50キロ以上離れた沖合です。

「陸地から遠く離れた海底で実際に捉えられたのは今回が初めて」、「紀伊水道沖の2か所では、平成30年ごろ、南東方向に向かってそれぞれ6センチと8センチ動いていました」、「(太平洋プレートが沈み込む)千葉県東方沖では、数年おきに『スロースリップ』の発生が確認され、その後、比較的規模の大きな地震が起きやすくなることで知られています」:

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2020年1月15日水曜日

中国が地震予知のために世界初の電磁波送受信設備を建設


地震予知や、地下の鉱物、石油、ガス資源の探査を目的とした世界初の超低周波、高出力の電磁波送受信設備を完成させた、とのことです:

記事によると  ——
当該設備は、半径数千km、深さ10kmまでの低周波電磁波信号を検出可能。

従来の電磁波検出器は半径数十kmでしか機能しなかったが、今回の設備は中国の領土および領海のすべてをカバーする。厚い地層や海水を貫通して観測できるので、地震の予測、海底の地層構造、地下資源を探索可能。

類似した設備は世界に存在していない。

記事で使われている "extremely low frequency electromagnetic wave" という言葉は、「極超長波」と訳されることもあります。

記事には、「世界初の超低周波、高出力の電磁波送信機」とのキャプション付きでパラボラアンテナの写真が添えられていますが、間違いではないでしょうか。波長が極めて長い超低周波(極超長波)の送受信には数十kmの長さのアンテナが必要になるはずです。

なお、Wikipedia の「極超長波」の項には、次のような記述があります:
いくつかの観測局が、地震の前に極超長波のスパイク状の信号が観測されたと報告している。例えば、1989年にカリフォルニア州で発生したロマ・プリータ地震などである。この現象が地震の早期警戒システムに利用できるとして、地震と極超長波との関係が研究されている。

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元の記事は以下です。「なぜか、地震が来る直前に目が覚める」謎についての説明もあります:

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