『デイリー新潮』の記事です。人造地震とは人間の活動が原因の地震。
「以前、科学技術庁(現文部科学省)の研究所に所属する学者が人造地震の学会発表をしようとした際、事前に内容を役所に見せるように言われた上、学会当日に役人がわざわざ発表を見に来たことがありました。異例の対応です」、「18年9月の北海道胆振東部地震では、CCSの実験を行っていた会社は『地震発生とは関係ない』といち早く発表しました。これは個人的な見解ですが、すぐに声明を出したのは、薄々は実験と地震との因果関係に気づいていたからではないでしょうか」:
この記事については、以下のような反応がツイートされています。私も同感です:
▼ ツイート1
CCSの注入深さ(1km)と胆振東部地震の震源深さ(37km)が全然違うので、まあ関係ないでしょと思いますけども、そういう問題以前に、地球物理学者としての具体的な根拠もなしに、「会社がすぐ声明を出したから因果関係があるのでは」とか言っちゃうのは、到底容認できない。▼ ツイート2
CCSしてて地震あったら広報どうするかみたいなのは危機管理として当然準備してあるだろうと思う。ただ深さ10kmとかの浅い地震なら関連性についてかなり注意深い検証が必要だけれども、胆振の地震はずっと深いので完全に無関係。
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