2009年6月19日金曜日

プエルトリコの異常引き潮とホンジュラスの大地震

5月の最後の週、カリブ海沿岸では異常な潮位の低下が続いていました。特にプエルトリコでの潮位低下は、同島がアメリカ合衆国の一部ということもあって、ワシントン・ポスト紙や MSNBC などの主要メディアが報道しました:
記事によると、5月の最後の週、プエルトリコの南岸(カリブ海に面している)で異常に大きな引き潮が続きました。地震や津波の前触れではないかとの不安が地元住民の間に広まり、当局に問い合わせが殺到したとのことです。当局や専門家の見解は 〈月の影響によるものであって、心配することはない〉 というものでした。たしかに、5月 24日が新月、さらに同 26日には月が地球にもっとも近づくという現象があり、潮位の変動が大きくなってもおかしくない時期ではありました。しかし、島に住んで長年海を見てきた地元住民が不安を感じるほどの潮位低下というのは、新月・満月や、月と地球の距離に応じて繰り返される潮位の変化の範囲を超えていたのではないでしょうか。上の記事がいくつかのニュースサイトに現れたのが 5月 27日ですが、翌 28日にはホンジュラス沖で M7.3 の大地震が発生しました。この地震の震央はカリブ海西部、プエルトリコはカリブ海北東部に位置しています。

プエルトリコの異常潮位の記事を見たとき、カリブ海で大きな地震が起きるかも知れないと思い、このブログの記事を書きかけたのですが、根拠が今ひとつ足りないとためらっているうちに、ホンジュラス沖で大地震発生とのニュースが入ってきました。その後、私は書きかけの記事をそのままにしていたのですが、同じことを考えた人がいたようです:
上記のブログ記事には、ホンジュラス沖の震央とプエルトリコの位置関係を示す地図も掲載されています。なお、上記ブログ記事では、地震の規模が M7.1 となっていますが、USGS は最終的に M7.3 としています。

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