小惑星〝2019 AE9〟が1月12日に地球と月のそばを通過していったことがわかりました。
この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 10~22m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が発見されたのは1月11日です。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2019 AE9 | 10~22 | (地球)1月12日 20:09 (月)1月12日 20:55 |
0.26 1.21 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
この小惑星の地球との相対速度は非常に速く、秒速19.2km(時速約6万9000km)と計算されています。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
関連記事