『海に沈んだ大陸の謎 最新科学が解き明かす激動の地球史』(佐野貴司著、講談社ブルーバックス)に対する書評記事です:
国語の教科書でプレートテクトニクスを学んだ人たちがいることは初耳でした:
この『海に沈んだ大陸の謎』 は2017年の現在、27歳から42歳の読者に特にオススメしたい。なぜならその年代は小学五年生の国語の教科書で大竹政和による「大陸は動く」というプレートテクトニクス理論を扱った説明文を目にした可能性があるからだ(光村図書の国語教科書において2003年度版まで掲載されていた。光村図書は小中学校の国語教科書でトップシェアだそうだ)。そこで大陸がプレートの動きによって動いていることを、“国語”の授業で学んでいるので本書の内容がとっつきやすく思えるだろう。
書籍の説明には「じつは、現代の地球科学では海底に大陸があってもおかしくない、と考えられています。実際に、地球科学者たちは調査船に乗り『海に沈んだ大陸』を探しています。本書の著者もその1人」とあります。アトランティスやムー大陸云々がプレートテクトニクスと相容れずオカルトとみなされることが多い昨今、意外に思う方がおられるかも知れません。
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