御嶽山(地図)の噴火警戒レベルについて6月下旬から次のような報道が続き、地元観光業界の希望を忖度して、夏休みの観光シーズン前に噴火警戒レベルを引き下げるのが既定路線なのかな、と思っていましたが ・・・
7月5日から7日にかけておこなわれた現地調査の結果を受けて気象庁が出した結論は、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)を継続する、というものでした。御嶽山の火山活動については、「火山活動には静穏化傾向がみられ・・・」、「高温領域の広がりに変化は認められず、火口列の噴気孔の温度は 2015 年以降やや低下しており、噴煙・火山ガスの増加傾向はみられません」など、噴火警戒レベル引き下げに有利な情報の方が多く記載されている印象を受けるのですが、〝Better safe than sorry〟ということなのでしょう:
地元の期待に反する結論に至るまでには、気象庁の中でかなり議論があったのではないでしょうか。6月25日に御嶽山近傍で起きた長野県南部の地震(暫定値 M5.6、最大震度5強)が考慮されたのかも知れません。
余談ですが、現地調査開始時と下山時の気象庁職員の写真を比べてみてください。「お疲れ様」と声をかけたくなります:
- 調査のため御嶽山に向かう気象庁火山課の及川調査官(左)ら=5日午前10時53分、木曽町の御岳ロープウェイ飯森高原駅付近
- 調査のため御嶽山頂付近に向かう気象庁職員ら=木曽町の御岳ロープウェイ飯森高原駅付近で
- 調査を終え下山した気象庁職員たち=7日午後3時6分、木曽町三岳の御岳ロープウェイ鹿ノ瀬駅
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