2014年5月18日日曜日

富士山の近況


「これまで世界各地で発生したM9以上の巨大地震は、例外なく火山噴火を誘発した」(資料)ということで、2011年3月の東北地方太平洋沖地震の後、いつ噴火するかと注目を集めた富士山ですが、その後どうなっているのでしょうか。今のところ、いたって静穏というのが答えです。もちろん、今後急変しないとは言い切れませんが。

以下は、気象庁が5月12日に発表した「富士山の火山活動解説資料(平成26年4月)」(PDF形式)からの引用です:
2011年3月15日に静岡県東部(富士山の南部付近)で発生したマグニチュード 6.4 の地震以降、その震源から山頂直下付近にかけて地震が増加しました。その後、地震活動は低下してきています。

深さ 15km 付近を震源とする深部低周波地震は少ない状況でした。

火山性微動や浅部の低周波地震は観測されませんでした。

GNSS 連続観測では、火山活動によるとみられる変動は認められませんでした。 

上記の解説資料注に載っている「時空間分布図」や「M-T図」を見ると、地震活動が着実に低下してきていることがわかります。

富士山の代わりに、小笠原諸島の西之島が新島を形成するほどの激しい噴火を起こしています。これが東北地方太平洋沖地震に誘発されたものか否かは定かではありませんが、これで誘発噴火はピリオドということにしてもらいたいものです。


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