8月2日付「樽前山で地震増加 ― 北海道苫小牧市、千歳市 (続報)」の続報です。
樽前山(地図)では、6月下旬から7月上旬にかけて山体西側の深部で膨張性の地殻変動があり、その直後から地震活動が活発化しています。また、7月22日には、噴気孔群が夜間に明るく見える現象が観測されています。
以下、気象庁が8月8日に発表した「樽前山の火山活動解説資料(平成25年7月)」(PDF形式)から引用します:
6月下旬から7月上旬にかけて、傾斜計で山体西側の深部での膨張を示すと考えられる変化を観測しました。膨張源の詳しい位置や大きさは分かっていません。その後、傾斜計に変化は認められません。
傾斜計に変化が見られた後、7月上旬から山体西側を震源とする地震活動が活発化しました。地震の規模の最大は26日09時32分頃に発生したマグニチュード(M)2.1で、震度1以上を観測する地震はありませんでした。この地震活動は8月に入ってからも継続しています。
火山性微動は観測されませんでした。
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