10月10日付「各地でサクラが〝狂い咲き〟」の続報です。その後も、季節外れにサクラが咲いたとの報道が続いています。北海道を除くほとんどの地域でサクラが狂い咲きいしているようです。
狂い咲きの理由としては、アメリカシロヒトリなどの虫害や台風などによって葉を失ったあと、急激な気温の降下と上昇があったため、とするものがほとんどです。たとえば、徳島市でサクラが開花したことを伝える『朝日新聞』の記事には、次のような説明があります:
県立博物館にも今秋、例年になく住民から桜の開花情報が寄せられている。植物担当の茨木靖学芸員によると、桜は春の開花に備えて夏には芽をつけるが、葉から開花を抑える成長抑制ホルモンが分泌され、休眠状態を保っているという。ところが、今年は7月に1回、9月に2回、計3回の台風が県内を襲った。茨木さんは「桜の葉は今年は少ない。台風の強風で、開花を抑制する役割の葉が多く散ったことが、おもな原因ではないか」と話す。
サクラだけでなく、タンポポの開花、カマキリの活動、セミの鳴き声が聞こえたなどの報道もあります:
▼新潟県燕市
▼千葉県成田市
▼東京都中央区
▼神奈川県秦野市
▼山梨県山梨市
▼山梨県昭和町
▼静岡県静岡市
▼長野県松本市
▼三重県伊勢市
▼滋賀県草津市
▼滋賀県大津市
▼京都府京都市
▼奈良県山陵町
▼和歌山県南部(田辺市など)
▼徳島県徳島市
▼愛媛県今治市
▼鳥取県大山町
▼広島県広島市
▼宮崎県宮崎市
▼鹿児島県南さつま市
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