2011年3月1日火曜日

X-37B 2号機の打ち上げ迫る


アメリカ空軍が開発中のスペース・プレーン X-37B。その 2号機の打ち上げが 3月 4日に予定されています:

X-37B の 1号機は昨年 4月に打ち上げられ、225日間にわたる軌道飛行を終えて 12月 3日に帰還したばかりです。その 3ヶ月後に 2号機の打ち上げを行うということは、この X-37B プロジェクトの優先度が高く、開発が急がれていることを示しているのではないでしょうか。

アメリカ空軍は、X-37B の目的を一切明らかにしていません。同様に情報は限られていますが、ロシアと中国も対抗してスペース・プレーンの開発を行っているようです。

アメリカによる X-37B の打ち上げが伝えられた当初、ロシア軍の高官が 「ロシアも X-37B に対抗するスペース・プレーンを開発する必要がある」 という主旨の発言をし、ロシアが対抗手段を持っていないことを窺わせました。以下のようにロシアがスペース・プレーンを開発することに及び腰であることを伝える報道もありました:

さらに、X-37B に対抗できるスペース・プレーンを開発する能力がロシアにあるのか疑問視する報道もありました:

しかし、その後はロシアもスペース・プレーンを開発中であるという報道が増えています:

もう一方の中国については、スペースプレーンを開発中である、あるいはすでにテスト飛行に成功したという報道があります:

上記の 3番目の記事は、今年 1月の胡錦涛国家主席の訪米に合わせて、中国(軍)が第 5世代ステルス戦闘機「殲-20」の姿をリークし世界の注目を集めていたころ、その裏では、「中国のスペース・プレーンの試作機がテスト飛行に成功した」 という香港紙の報道についてのネット上の書き込みが当局によってせっせと削除されていた、と伝えています。


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