2022年9月25日日曜日

南海トラフ掘削で予想外の結果

 
南海トラフをこれまでで最も深くまで掘削したところ、予想外の結果 —— 最後の大地震以来蓄積されているはずの水平応力はゼロに近く、まるで蓄積されたエネルギーをすでに解放してしまったかのようであった:

一部を抜粋・テキトー訳しました:
 
日本の南海トラフ沈み込み帯の海底地震断層をこれまでよりも深くまで掘削したテキサス大学オースティン校の科学者たちは、(蓄積されている)テクトニック・ストレスが予想より小さいことを発見した。
 
当該断層はほぼ100年ごとに大地震を発生させ、次の大地震を起こす歪みを蓄積中であると考えられているため、学術誌『Geology』に掲載されたこの研究成果は、難問を(学界に)突きつける。 
 
テキサス大学地球物理学研究所(UTIG)の所長で、この断層を掘削した研究・科学ミッションを共同で指揮したデミアン・サッファー氏は、「ここ(掘削地点)は沈み込み帯の中心で、断層が固着している場所の真上にあり、地震が起きるまでの間にシステムがエネルギーを蓄えていると予想されていたところです」、「今回の結果は、このようなシステムにおける応力について、私たちの考え方を変えるものです」と語る。
 
南海(トラフの)断層は何十年も動いていないが、蓄積されたテクトニック・ストレスの顕著な兆候をまだ見せていないことを、この研究は示している。サッファー氏によれば、このことは当該断層に対する長期的な見通しに変更を迫るものではない。当該断層が最後に破断したのは1946年で、津波を引き起こし数千人の犠牲者を出したが、今後50年の間に再び破断すると予想されている。
 
予想に反して、最後の大地震以来蓄積されたと思われる水平応力はゼロに近く、まるで蓄積されたエネルギーをすでに解放してしまったかのようであった。
 
研究者たちは、(予想外の結果に対する)いくつかの説明を提案している —— 断層が大地震で滑るために必要な蓄積エネルギーが、これまで考えられているより少ないだけかもしれないし、応力は掘削ドリルが到達したよりも断層に近いところに潜んでいるのかもしれない。あるいは、プレートによる押しが今後数年のうちに突然起こるという可能性もある。いずれにせよ、今回の掘削は、当該断層のさらなる調査と長期的なモニタリングの必要性を示していると研究者は述べている。