米国北西部、ワシントン州シアトル市の南南東約97kmにあるレーニア山(Mount Rainier、地図)が噴火するのではないかという噂が広まり、米国地質調査所(USGS)やワシントン州危機管理局が否定する騒ぎがありました。
事の起こりは、9月7日午後、シアトルの地元放送局の気象学者が、レーニア山の火口から蒸気が噴出しているように見える動画をツイッターに投稿したこと。この動画はすぐに拡散され、翌朝までに81万2千ビューを記録しました。
ワシントン州危機管理局のツイート ——「それは単に雲と言うべきではなく、『大気中の』雲というべきものです。この雲は火山の『内部』から発生したものではありません。それをネタにして騒ぎ立てようとするのはやめるように」:
Update from @USGSVolcanoes. It's not just a cloud, it's an *atmospheric* cloud. The cloud did not originate from *inside* the volcano. Stop trying to make that a thing.
— WA Emergency Management (@waEMD) September 7, 2022
Learn more about volcanoes at https://t.co/kBp0qtHD42 pic.twitter.com/4VzoHRvNVF
米国地質調査所のツイート ——「この一件は、動画を共有した人物が投稿したツイートに原因があるようで、その人物は『venting(放出)』という用語を使いました。これは正しくありませんし、その人物は火山学者ではありません。 私たちは数時間にわたってその誤った解釈の訂正に携わっています」:
This appears to originate from the tweet put out by the person who shared the video, and used the term "venting." That was not correct, and that person was not a volcanologist. We have been working on correcting that misinterpretation for several hours.
— USGS Volcanoes🌋 (@USGSVolcanoes) September 7, 2022
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