八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 1月29日17:00 付けで更新情報を出しています:
- 「長期前兆No.1778」 続報 No.253 (PDF形式)
以下は今回の更新情報のまとめです ――
推定時期 | 2019年2月5日±2日(または 2月5日±1日)に発生の可能性 2月7日までに発生がない場合は、南海トラフ地震にかかわるNo.3061前兆群との分別に誤りがある可能性があり、発生は上記よりも後になる。今後の前兆の出現状況を見て再考予定。 |
推定時刻 | 午前9時30分±1時間 |
推定震央領域 | 「続報 No.253」所載の地図参照 点線内は大枠推定領域、太線内は可能性が高い領域、斜線部分は火山近傍前兆が出現していることを加味した場合。 |
推定規模 | M7.8 ± 0.5 |
推定地震種 | 震源の浅い陸域地殻内地震(火山近傍の可能性が高い) |
▼ 現状
- No.1778前兆群は終息。
- 最後まで前兆が残っていたCH21(八ヶ岳)は12月19日に正常静穏基線に復帰(=前兆終息)。その後、CH21に直前特異とみられる短時間の特異前兆が複数回出現(12月22.7日、1月5.0日、1月16.5日、1月19.5日)。
- 11月から別の大型地震の前兆とみられる極めて顕著な前兆が複数の観測装置に出現している(No.3061前兆群、震源域は南海トラフと推定)。
▼ 考察
- 過去の極大(5月19.0日、8月6.5日、10月2.0日、11月2.0日)と、上記の前兆終息および直前特異出現の日時に経験則を適用すると、2月5日±2日を得る。適用した経験則は:
- [極大~地震発生]:[終息~地震発生]= 3.9 : 1
- [極大~地震発生]:[直前特異~地震発生] = 6 : 1
- 懸念事項 ― No.1778前兆として特異前兆が継続的に出現していたCH17(八ヶ岳)とCH20(八ヶ岳)に特異前兆が継続出現中。この特異前兆が、No.3061前兆群とNo.1778前兆群のどちらに属するのか、決定困難。
- 『 あくまで、CH21の変化を過去出現極大との関係で見たときに2月5日±を示すという状況証拠的な現状ではありますが、発生否定を示す強力な前兆変化が認められないため、一応No.3061前兆との識別ができている場合を鑑み、2月5日±2はご注意戴きたいと考えます。』
- 2月7日までに対応地震の発生がない場合は、No.3061前兆群との分別に失敗していることが確実となるので、再考のうえ続報する。
▼ No.3061前兆群について
- 前回の更新情報に記した「大変深刻な地震発生の可能性」を示す前兆は、No.3061前兆群のこと。当初は1月中発生の可能性を否定できなかったが、その後の観測で否定。今後の前兆変化で発生時期ははっきりする見込み。
- No.1778前兆群の別形態である可能性も検討しているが、調和しない部分もある。
- No.3061前兆群の示す地震の予測について公表すべきか否か。「地震前兆検知公開実験」の参加者の意見も分かれている:
- 「公開実験」の参加者以外は串田法による地震予測について熟知している人は少なく、予測にどの程度の信頼度があるのか判断が困難。そのような状況で予測を一般に公表すればパニックが発生したり、問い合わせが殺到して観測・解析ができなくなるおそれがある。発展途上段階の現状では公開すべきでない。
- あくまでも実験的観測で未完成な手法であっても、発生が確実になった場合には数時間前でも公表すべきだ。
- 現時点では不確定部分も多々あり、本当にNo.1778前兆群とは別の大型地震の前兆なのか確定できない。「公開実験」の参加者にはすべてを報告しているが、現段階では一般に公表することはできない。
- 『 今後の観測で、No.1778とは別に大型地震として発生することが確実となり、発生日を確定できた場合には、発生一日前または当日となってしまうかも知れませんが、本HP上に記事体とは思います。但し間に合わなかった場合は本当に申し訳ございません。』
串田氏の地震予測手法については、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:
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