2019年2月9日土曜日

プレート境界面への到達を断念 (補足)


昨日リンクを張った産経新聞の記事では、すぐにも掘削をやめて母港に帰るような印象を受けたのですが、現在も掘削は続いています。以下の静岡新聞の記事にはもう少し詳しい状況が書かれています。「掘削してもドリルを引き揚げると孔が変形し、同じ孔を掘り進められない現象が続いた」、「五つの孔を掘ったが、状況は好転せず、六つ目の孔をドリルを引き揚げずに掘り進めることを決断した」、「固着域の上方でひずみをためている領域に到達する可能性はある」:

付加体の中を掘り進んでいるので、崩れやすい場所があるのではないかと思います。

上の記事中でいくつもの孔を掘ったとありますが、それは海底から全く新しい孔を掘るということではなく、既存の孔から斜め下方向に分岐した孔を掘るということのようです。以下はその説明図です:

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