10月23日付「スキャパレリ、火星に激突」の続報です。
衝突地点のさらに解像度の高い画像が公開されました。火星を周回中のマーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された HiRISE(High Resolution Imaging Science Experiment)カメラで10月25日に撮影されたものです:
画面右上の黒い点は、着陸試験機スキャパレリの底部に取り付けられ、パラシュートで降下中に投棄された耐熱シールド、その左下方向がスキャパレリ本体の衝突地点、さらにその下方がパラシュートとスキャパレリ本体の上部を覆っていたバック・シェルとみられています。
スキャパレリ本体は予定よりも高い高度で逆噴射エンジンが停止したために、火星表面に高速で衝突したと考えられています。周囲に物質が飛散していることから、衝突地点には浅いクレーターができていると推定されています。
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