八ヶ岳南麓天文台の串田氏が9月10日15:30付で更新情報を出しています:
更新情報のまとめです ――
- 前回(9月9日17:00付)の推定
- 9月12日+3日あるいは9月26日±3日などの可能性があるが、実際の前兆終息を確認した上で計算予定。
- 現状
- 八ヶ岳CH20とCH21の前兆が継続。他に顕著な前兆は出ていない。8月30日と9月4日の極大以降、前兆は減衰傾向にある。
- CH20: 長期間、特異状態が継続していたが、9月8日未明と午後に計14時間ほど正常基線となり静穏化、9月9日に約5時間静穏化、9月10日に約4時間静穏化。その後、再び特異状態に。
- CH21: 異常に細い基線幅から正常基線幅に復帰、電圧値も正常値に近づいて変動が小さくなってきた。
- 高知観測点については、8月21日午後から8月25日朝まで欠測。電源およびADコンバーターの障害。
- 考察
- 8月30日と9月4日に極大と認識。両極大とも高知観測点のK1観測装置と八ヶ岳のCH20観測装置がピークを形成。高知K10は両極大の前後に特異状態が出現。八ヶ岳CH21は9月2日から特異状態が大きくなり、同日昼に完全糸状状態を記録。
- 以上の状況から8月30日と9月4日の極大には2つの可能性あり: (1)ツインピークス型(前兆期間が長い場合に時折現れる)、(2)主極大・副極大型(陸域の地震でよく出現する)
- ツインピークス型の場合、両極大の中心が本来の極大=9月2.5日。高知K1とK10に特異状態が現れ始めた8月25.5日を初現、9月2.5日を極大として経験則 [初現~地震発生]:[極大~地震発生]=20:13 を適用すると → 9月17.4日(±2日)
- 主極大・副極大型の場合、8月30日(30.5日)を主極大、9月4日(4.5日)を副極大とすると、[主極大~副極大]=5日。経験則 [主極大~地震発生]:[主極大~副極大]=3.7:1 を適用すると → 9月18日(±3日)
- 高知観測点は欠測期間があったため、8月25.5日初現とする認識が正しくない可能性もあるが、どちらの型でもほぼ同じ推定時期となっている。
- 9月2.5日極大の場合、前兆終息時期と地震発生日の関係は以下のとおり:
前兆終息時期 | 推定発生日 |
9月12日夜 | 9月16日 |
9月13日午後 | 9月17日 |
9月14日朝 | 9月18日 |
9月15日未明 | 9月19日 |
9月15日夜 | 9月20日 |
推定時期 | 前兆終息を確認して推定 9月17日±2日の可能性(9月17日または9月18日の可能性が高い、9月16日までに前兆が終息しない場合は再考) |
推定時刻 | 午前9時±1時間(または午後6時±3時間) |
推定震央領域 | 更新情報の地図参照 |
推定規模 | M7.8 ± 0.5 陸域の浅い地震 |
串田氏の地震予測についてお知りになりたい方は、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:
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