気象庁が8月8日に発表した「霧島山の火山活動解説資料(平成29年7月)」(PDF形式)によると、えびの高原硫黄山(地図)火口の北東側で植物の枯死や草木が変色していることが7月27日の現地調査によって確認されました。地熱によるものではなく、硫黄山から流下した火山ガスによる影響と考えられています。
また、噴気の高さはこれまで概ね稜線上 100m以下で経過していものが、7月中旬以降は稜線上 300m以上に上がるようになっているとのこと。
4月25日に始まった硫黄山付近が隆起する傾斜変動は継続中で、地下の局所的な膨張によって生じていると考えられています。
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