八ヶ岳南麓天文台の串田氏が8月17日15:00付で更新情報を出しています。前兆は依然として継続中です:
- 「長期前兆No.1778」 続報 No.157 (PDF形式)
更新情報のまとめです ――
- これまでの推定
- 8月中旬に前兆終息、9月3日±に対応地震発生の可能性
- 状況の推移 ― 前兆継続、新たな極大出現
- 7月26日午後から、CH02(八ヶ岳観測点)に特異状態出現
- 7月30日から、CH34(八ヶ岳観測点)に特異状態出現
- 8月8日~9日、K1(高知観測点)にBF(基線のうねり変動)が大きく出現
- 8月9.0日を新たな極大と認識
- K1と同期して、CH02とCH34も8月8日~9日の変動が大きい
- 7月26日を初現、8月9.0日を極大とすると9月3日±に発生の可能性。前回更新情報の推定と一致。前兆終息は8月28日±の可能性。
- 火山帯近傍地震前兆と火山性前兆の状況
- 火山性前兆のすべてのタイプ(N型、S型、櫛歯型)が出現。N型が顕著に複数日連続出現の場合は噴火の可能性、S型は火山帯近傍での極めて浅い地震の前兆、櫛歯型は地殻地震(プレート境界ではない地震?)特有の前兆。S型は変動面積比から地震規模を推定可能。
- 櫛歯型前兆が同期して出現した観測点(秋田、八ヶ岳、高知)の組み合わせの割合を熊本地震のケースと比較。熊本地震は南西領域の組み合わせが優位、今回は全体的に秋田観測点に優位に出現している → 中部日本領域の可能性が考えやすい。
- 現在の推定領域が正しい場合、該当する火山は白山(地図)の可能性。
- 火山帯近傍地震前兆からの推定日(群発経験則から9月3日±)に発生の場合は、主地震の他に群発的地震活動の可能性もある(熊本地震に類似)。
- N型前兆の出現状況からは、噴火に至る可能性も完全否定は困難(断定も困難)。
推定時期 | 前兆終息を確認後に計算予定。 |
推定時刻 | 午前9時±1時間(または午後6時±3時間) |
推定震央領域 | 更新情報の地図参照 |
推定規模 | M7.8 ± 0.5 陸域の浅い地震 |
気象庁の白山についての最新資料「白山の火山活動解説資料(平成28年7月)」(PDF形式)によれば、白山は「火山活動に特段の変化はなく、静穏に経過しており、噴火の兆候は認められません」とのことです。ただし、白山について気象庁は、噴気などの表面現象と地震や火山性微動の発生状況だけを観測し、GPSによる地殻変動の常時観測はしていないようで、上記資料にもデータの記載がありません。
串田氏の地震予測についてお知りになりたい方は、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:
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