2014年3月13日木曜日

阿蘇山の噴火警戒レベル引き上げ (続報-5)


2月11日付「阿蘇山の噴火警戒レベル引き上げ (続報-4)」の続報です。

福岡管区気象台は3月12日11:00付で、阿蘇山の噴火警戒レベルを「2」(火口周辺規制)から「1」(平常)に引き下げました。

地元の観光業界は大喜びでしょう。以下の記事には「火口へ上がる有料道路の門が開かれると、すぐに観光バスや乗用車が乗り入れ、火口展望所ににぎわいが戻った」と書かれていますが、その一方で気象台は「火口内では土砂や火山灰を噴出する可能性があります。また、火口付近では火山ガスに注意してください」と警戒を呼びかけています。気象台は地元の「警戒レベルを早く下げろ」という圧力に配慮せざるを得ないのかも知れません:

阿蘇山では何度も観光客が噴火の犠牲になっています。「『観光優先、安全は二の次』という地元の姿勢が招いた“人災”」、「横なぐりに飛んできた噴石によって、仙水峡ロープウェイの終点『火口東』駅と、展望台のある楢尾岳とのあいだを往復していた観光客が死傷」、「(地図は)地元の阿蘇火山防災会議協議会が作成した地図をもとに描かれたものだったが、それを見ると、『火口東』駅は、なんと1km規制円の外に出ていたのである。つまり、地図の上で『火口東』の駅は、1km規制円の外にあることにして、ロープウェイを運転していたのである」:

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