11月18日、エンケ彗星(2P/Encke)が水星に 0.025天文単位(約374万km)まで近づきます。続いて翌19日、アイソン彗星(C/2012 S1 ISON)が水星に 0.24天文単位(約3590万km)まで近づきます:
- Two Comets to Fly By Mercury (写真あり)
NASAでは、水星を周回中の水星探査機〝メッセンジャー〟を使って、エンケ彗星に対して 15時間、アイソン彗星に対して 25時間の観測をおこなう予定です。
アイソン彗星が火星に接近したときに火星探査機が撮影した写真は期待はずれでした。当時は、アイソン彗星はまだ太陽から遠く離れていて尾があまり伸びていませんでしたが、現在では立派な尾が伸びています。多少は期待しても良いかもしれません。
エンケ彗星は周期彗星で、楕円軌道を描いて 3.3年ごとに太陽に近づきます。一方のアイソン彗星は放物線軌道を描いています。11月末の太陽最接近で消滅しなかったとしても、その後は無限の彼方に去って行き2度と戻ってくることはありません。
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