昨年 1月 12日に M7.0 の大地震に襲われたハイチで火山噴火パニックがおきています。現場は首都ポルトープランスから西に数キロメートル離れたカルフール(地図)という街。大地震を起こした断層に沿っており、震央にきわめて近いところです。この街の一角で地面の温度が上昇し、2月 17日から周期的に水蒸気や煙が立ちのぼる現象がおきているとのこと:
当局は現場一帯を封鎖しています。現場を調査した鉱業・エネルギー局は、火山噴火にしては地温が低く、地中に溜まった汚泥などが分解して発生したメタンガスが燃焼しているのではないか、と推測しています。
調査をおこなった専門家の一人は、現場近くでは墓地の上に調理施設が建てられていた(現存するのかは不明)、と語っています。そこから排出された廃棄物が腐敗してメタンガスが発生しているとも考えられます。ハイチは、ヴードゥー教に由来する「生ける死体」ゾンビの本場ですので、なんだか気味の悪い話です。
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