西アフリカ・サハラ砂漠南縁に位置するニジェール共和国(地図)のウラン鉱山地帯で、火山噴火のような現象が発生したとの情報があり、同国政府とフランスのアレバ社が調査を始めています:
- Niger probes volcanic-like activity in north (北部の火山類似活動をニジェール政府が調査)
以下は記事のテキトー訳です:
8月25日(ロイター発) ― ニジェール政府当局とフランスのアレバ・グループは、同国北部のアルリト(Arlit、地図)ウラン鉱山地区で山が噴火し噴煙やガスが噴出した現象を調査するために専門家を現地に派遣した、と同国のメディアが伝えた。
8月25日の週の初め、2日間にわたって火山噴火に類似した活動があったと地元住民から通報があった。サンプルを採取するために派遣された専門家は、山腹に複数の亀裂が入り、岩石が400mの距離まで飛散しているのを発見した。同地区にある鉱山に負傷者や被害が出たとの報告はない。
同国のラジオ放送は、「大きな爆発音が聞こえ、初めは地震か火山噴火だと思った」という、当局に通報した目撃者(複数)の証言を伝えている。
「山から轟音が聞こえ、山が崩れるのかと思った。黒い噴煙が立ちのぼり、燃料のようなガスの臭いがした」とのこと。
地元自治体と、同地域にウラン採掘権益を保有するアレバ社から派遣された地質学者と化学者が火曜日(8月23日)に現象のあった山を訪れサンプルを採取した、と同国のラジオ放送は伝えている。
アルリト(Arlit)の北東にはアイル山地(Air mountains、地図)の中心部があるが、同山地の火山活動は終わってしまっていると長らく考えられてきた。これ以上の詳細な情報は今のところ入っていない。
ちなみに、アレバ(アレヴァ)は、福島第一原子力発電所で発生した放射能汚染水の浄化装置を製造した企業のひとつとして、日本でも知名度が上がりました。
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