3月17日付「噴火始まる — アイスランド」の続報です。
アイスランド気象局が 3月20日22時45分(日本時間)におこなった発表からの抜粋です:
噴火活動は比較的安定しており、噴出場所は前日から変化していない。溶岩は火口から南に向かい、噴火初日に流れ出た溶岩の上を流れている。南海岸道路(South Coast Road)とスヴァルツェンギ(Svartsengi)付近の溶岩流の先端部では、ほとんど動きが検出されていない。土曜夜に噴火が始まって以来、地震活動は小規模で推移している。
昨日公開された InSAR画像(干渉合成開口レーダー画像)では、3月17日から18日にかけてスヴァルツェンギで地盤が膨張した形跡がはっきりと見られた。 3月18日の GPSデータは、膨張率が減少している可能性を示唆している。これは、マグマがスンドヌクル(Sundhnúkur)の火口列の地表に向かって流れているため、スヴァルツェンギの地下に蓄積していないことを示している可能性がある。今後数日間の噴火と地盤の変形の兆候の推移によって、スヴァルツェンギの地下に流入するマグマとスンドゥンクル火口列から地表に流れ出る溶岩が平衡状態に達するかどうかが明らかになるであろう。
以下のポスト(ツイート)の画像で、赤い線は噴火している亀裂、オレンジ色の矢印は西と南に向かう溶岩の流れを示しています。地下にマグマが貯まっているとされるスヴァルツェンギは、亀裂から西に離れたところにあることがわかります:
“The town of Hraun - which actually means lava - is just below Suðurstrandarvegur, east of Grindavík.
— Jascha Polet (@CPPGeophysics) March 17, 2024
Due to the location of the defensive walls, lava flows in its direction past the much larger neighbour of Grindavík. “https://t.co/EdllktMOa5 pic.twitter.com/Pa8o00MLyq
関連記事