10月9日に発生した津波の原因は、火山活動が関連しているとの指摘がされているものの、いまだにはっきりしていません。鳥島近海の地震では、地震の規模に比べて不相応に大きな津波が起きることが知られていますが、以下は、その理由を説明する「トラップドア断層破壊」について、図入りで詳しく説明している『東京新聞』の記事です。
「須美寿カルデラは噴火時にトラップドア断層破壊を起こしてきたことが分かりました。破壊のとき火口底が短時間で鋭く持ち上がるので、海水が激しく押し上げられて津波を引き起こすのです」:
須美寿カルデラ(地図)は鳥島の北約 100km ですが、10月9日の地震の震源は鳥島の南西約 100km です。
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