能登半島北端部の石川県珠洲市(地図)周辺で続いている群発地震について、研究者の間では「この地域一帯の地下深くに水などの何らかの流体が存在し、これらが地震活動に影響を与えているのではないか」との見方が広がっているようです:
- “何らかの流体”が影響との見方も…地震頻発する石川・珠洲市で京大等の研究チームが観測機器設置 (動画あり)
- “何らかの流体”が影響との見方も…地震頻発する石川・珠洲市で京大等の研究チームが観測機器設置 (同一内容)
群発地震としてはもっともよく知られている松代群発地震(1965年〜1970年)は、その原因として「水噴火」モデルが定説となっているそうです。以下は Wikipedia からの引用です:
この「水噴火」モデルは、深さ数~数十kmの帯水層に存在する高圧の地下水が、上部の岩盤に浸入・破砕することで地震を引き起こすというものである。さらに破砕が進むことでこの地下水が地表に湧出し、液状化や大量の湧水を引き起こした。そして水圧による岩盤の破壊が長期間・連鎖的に起こったことで長期にわたる群発地震が生じた。(中略)湧出した地下水はこの地域の浅層地下水や温泉成分とは異なり塩化カルシウムなどを多く含んでいた。この水は上部地殻中に存在していたものだけでなく、上部マントル付近を由来とする水であることが、後年のヘリウム同位体比の分析技術の進歩により明らかとなった。
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