すでにテレビ等でも報道されていますが、11月10日ごろから、千葉県匝瑳市(地図)から一宮町(地図)までの九十九里浜で、40数km にわたって握りこぶしほどの大きさのチョウセンハマグリが大量に打ち上げられています。
「大量にハマグリの大きな個体が打ち上がったってことは聞いたことがない。実際に文献で確認できることはなかった。極めて珍しい現象だ」「打ち上げられているのが大きなハマグリばかりなのも不思議だ(中略)大きなものだけが影響を受けるような変化が起きたのかもしれない」(千葉県立中央博物館):
- ハマグリが大量発生 専門家も「極めて珍しい現象」 (動画あり)
- 海岸に大量ハマグリ 採取は禁止 (動画あり)
- 九十九里浜に大量ハマグリの怪 県「採らないで」なぜ? (写真あり)
『地震前兆現象 予知のためのデータ・ベース』(力武常次著、東京大学出版会、1986)には、1923年9月1日に発生した関東大地震(関東大震災)の前のハマグリに関するできごととして以下の2件が収録されています:
- 地震の1週間前、千葉県稲毛海岸(震央からの距離 88km、地図)「大正12年8月25日頃から稲毛海岸でアサリやハマグリが沢山取れた。」
- 地震の2日前、千葉県一ノ宮(震央からの距離 101km、地図)「8月30日異常に汐が引き、平常沖にあるハマグリが波打際に多く寄って来てとれた。」
今年は、相模湾に面する神奈川県藤沢市(地図)沖でも大きなチョウセンハマグリが豊漁でした。ただし、こちらは時期が少し早く 9月のことでした:
- 「おかえり、湘南ハマグリ」 (写真あり)
海底に棲む生物が大量に打ち上げられる事件としては以下のようなものがありました:
- ユムシ大量漂着 ― 北海道紋別市 (15年1月15日)
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