2つの小惑星が月と地球のそばを通過して行ったことがわかりました。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2018 SM アポロ群 | 4~8 | (月)9月15日 22:44 (地球)9月16日 07:29 |
0.73 0.11 |
2018 SC アポロ群 | 7~15 | (月)9月18日 21:57 (地球)9月18日 23:46 |
1.23 0.70 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。
右の図は、小惑星 2018 SM が地球に最も近づいたときの地球と月との位置関係を示しています(北極星の方から見下ろした図)。小惑星と地球の移動方向は左下から右上へ、月は反時計回りです。小惑星と月の軌道のうち、白い線で示された部分は地球の公転面より上(北極星側)、灰色は下を示しています。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
関連記事