『北海道文化放送』の記事から。根室市花咲港(地図)では検潮所の地盤が沈み続けていて、1955年以降、約60年で60cm近く沈下。通常、大きな地震があると隆起に転じるはずですが、同所では、過去2度の大きな地震の後も沈降が続いていて、ひずみが解消されていないとみられています(グラフ)。「極端に地震が大きくないと、マグニチュード9近くじゃないと、(ひずみが)とれないという説がある」(北海道大学地震火山研究観測センター・谷岡勇市郎教授):
- 「巨大地震の可能性は根室」 専門家が指摘 60年で“60センチ“地盤沈下 “ひずみ“限界へ 北海道 (動画、写真あり)
- 「巨大地震の可能性は根室」 専門家が指摘 60年で“60センチ“地盤沈下 “ひずみ“限界へ 北海道 (予備、写真4葉あり)
グラフは奇異に感じる方がおられるかも知れません。上半分の「通常」は仮想的な潮位の変位だと思われます。潮位は地盤を基準に測るので、地盤が沈下すれば逆に潮位は上昇します。記事中に「この辺りの地盤は緩やかに上昇し、地震のたびに一気に下がって・・・」とあるのは、潮位のグラフを見て記事を書いた記者の勘違いではないでしょうか。
短期間の潮位の変化は以下で見ることができます:
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