2017年4月4日火曜日

松本城、安政東海地震で大きな被害


1854年の安政東海地震で、長野県松本市にある松本城地図)に大きな被害が出ていたという記事です。「本丸櫓1か所や三の丸櫓2か所、本丸埋門などが全壊とみられる『潰』、本丸中雀門、二の丸裏門などが半壊とみられる『半潰』、天守や本丸門などが『大破』」:

興味深いのは、震央距離約250km、M8.4 の安政東海地震で上記のような被害があったにもかかわらず、震央距離約50km、M7.4 の善光寺地震(1847年)では「城自体の被害は少なかった」ことです。

マグニチュードが1増える(7.4 → 8.4)と放出されるエネルギーは約32倍になりますが、震央からの距離の2乗に反比例((50/250)**2)して減衰するとしても 25分の1にしかならないわけで、安政東海地震の方が被害が大きかったことが理解できます。あくまでも非常に単純化した計算ですが。