午前 7時 31分に始まった新燃岳(地図)の噴火の規模が拡大し、噴煙が火口から 2000m の高さまで上がっています。気象庁は噴火の警戒レベルを 2(火口周辺規制)から 3(入山規制)に引き上げました:
- 霧島連山「新燃岳」、噴火規模が拡大
- 霧島山(新燃岳)の火山活動解説資料 (1月 26日 20時 30分発表) (PDF 形式)
またいつものように短期間の小噴火で終わるのだろうと思っていたのですが、その一方で、気象庁が発表した今朝の小噴火についての情報に、これまでとは違って 「振幅のやや大きな火山性微動は 07時 17分から発生し 14時現在も続いています」 とあり少し不穏なものを感じていました。
上記 『毎日放送』 の記事によれば、「火口からおよそ5キロに位置する都城市御池では、最大で直径2センチから3センチの噴石が確認され、車の窓ガラスが割れる被害もあった」、「火山灰の影響で宮崎県内ではJRが3つの区間で運転を見合わせているほか、宮崎空港を発着する便も6便が欠航するなど、交通機関に乱れが出ています」等々、被害や交通機関への影響が出ています。
また 『南日本新聞』 の記事には、専門家の話として 「新燃岳で噴煙が数時間連続して上がるのは、1959年以来とみられる」 との記載があります。
上記気象庁の解説資料には、「19 日に新燃岳で発生した噴火に伴う火山灰を解析した結果、新しいマグマに由来する粒子が検出されました。これはマグマが火口直下の浅いところまで上昇していることを示唆していると考えられます」 とあり、今後噴火の規模がさらに大きくなったり、長期化したりする懸念があります。
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