2010年11月11日木曜日

ムラピ山の噴火 ― インドネシア

10月 25日夜にスマトラ島沖で発生した M7.7 の地震(USGS資料)に引き続いて、翌 26日から噴火を始めたジャワ島のムラピ山は、その後も爆発的な噴火を繰り返し、死者の数は 200人に迫っています。死者のほとんどは高温の火山灰によるものです。『ボストン・グローブ』紙の “ザ・ビッグ・ピクチャー” が噴火や被害の様子を撮した写真を集めています:

5番の写真に写っているのは火山雷でしょうか。それとも通常の雷雲による稲妻でしょうか。

16番の写真は融けたラジカセです。降ってきた火山灰、あるいは火砕流がいかに高温であったかがわかります。

20番・21番・34番・39番の写真には、ムラピ山の山頂付近が写っています。富士山の大沢崩れのような深い亀裂が山体に入っていることがわかります。

28番の写真で運ばれているのは被災者ではなく、住民が避難した後の集落に入り込んで略奪を行った容疑者です。

インドネシアでは、すでに噴火しているシナブン山(スマトラ島北部)とムラピ山に加えて、複数の火山が活発化しており、その中には噴火の兆候を見せ始めているものもあります。以下はここ 2週間ほどの間に掲載された報道記事です:

上記の記事で活発化が伝えられている火山の筆頭は、スマトラ島とジャワ島の間のスンダ海峡にあるクラカタウ山(アナク・クラカタウ山)です。その他、Galunggung 山(ジャワ島西部)、Dempo 山(スマトラ島南東部)、Karangetang 山(北スラウェシ州サンギヘ島)、Ibu 山(北マルク州ハルマヘラ島)、Semeru 山(ジャワ島東部)などの火山が活発化しているとのことです。各火山の位置については、以下の地図を参照してください:


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